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秋の道南・奥尻の旅 (53) 「球島山」

球島山の麓から奥尻町宮津に向かう道路は、尾根伝いの快適な二車線道路です。球島山から北側の道道 39 号は一部狭隘な区間や砂利道が残っているので、この道は奥尻港から西海岸の湯浜あたりに抜けるためのバイパスとしての機能もあるのかもしれません。

手元の写真を見た限りでは一部センターラインが無かったりしますが、大型車両の通行には特に問題無さそうな感じです。

奥尻島宮津に帰ってきました。左に奥尻町宮津小学校(当時)の建物が見えます。

宮津小学校の前で U ターンして、来た道を戻ることにしました。昨日の記事にも記しましたが、奥尻島は環状の道道 39 号と、その間を横断する数本の道路でネットワークが構成されているので、要は「一筆書き」では走破が難しいのです。

球島山へ

尾根伝いに坂道を上ること約 6 分で、球島山の麓まで戻ってきました。さっきは直進してスルーしちゃいましたが、今度はちゃんと立ち寄ることにしましょう。

左折して、更に坂道を上ること距離にして 300 m ほどで……

おわっ。まさかの行き止まりです。ただ幸いな事に……

右側に駐車スペースがありました。ここで U ターンすることができそうですね。

国営草地開発事業奥尻地区

駐車場の横には「国営草地開発事業奥尻地区」と題された看板がありました。

「事業の目的」として、次のように記されていました。

 奥尻町では、稲作と酪肉経営を中心に農業の振興を進めてきましたが、更なる地域産業の安定を図るため家畜増頭に伴う牧場の整備と良好な飼料の供給が必要となりました。そのため北海道開発局では、国営草地開発事業により牧場の整備(草地造成・道路・雑用水)を行いました。
北海道開発局函館開発建設部が球島山に設置した看板より引用)

なんと、牧場の整備と飼料の増産を目指して国の事業として草地の造成を進めていたんですね。道道 39 号でも途中で左右の木々が見えなくなったところがありましたが、どうやらこの草地開発事業の対象地だったようです。

雨の登山道

球島山の登山道はご覧のように綺麗に整備されています。ただ、この雨の中登山を試みる元気は無かったので、今回は登山道を眺めるのみとなりました。

この登山道整備も草地開発事業の一環かと思ったのですが、どうやらそうでも無いようで……

奥尻島災害復興記念植樹『平成球島の丘』造成」との看板の下には「曹洞宗北海道管区婦人会」の文字が。一瞬、曹洞宗婦人会の方が登山道を整備したのかと思ったのですが、これは植樹を記念しての看板だったようです。登山道そのものは災害復興事業の一環として行われたのでしょうか。

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