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冬の爆発踏切と角島大橋 2017 (8)「油須原線・彦山川橋梁」

デイリーヤマザキの交叉点で県道 34 号「行橋添田線」を右折して、再び添田線の跡に入りました。一直線の道に立体交差という、いかにも線路跡らしい区間です。

左手に、彦山川にかかる鉄道橋跡?が見えてきました。往路でも気になった場所でしたので、帰る前にしっかり見ておきたいところです。

バリアありまくり

ありがたいことに、線路跡は駐車場として整備されていました。さっそく車を停めて……

周辺をチェックしてみましょう。これは駐車場から北方向を眺めたものですが、線路跡が遊歩道として整備されています。このご時世にあって潔いほどバリアフリー非対応ですね(汗)。

回れ右して、南側を見てみましょう。

こちらは橋梁跡ということもあり、バリアフリーどころか関係者以外誰も入れないようにバリアが設置されていました。

油須原線・彦山川橋梁

紹介が遅くなりましたが、こちらの橋梁跡は油須原線の「彦山川橋梁」です。

「あれっ、国鉄にそんな路線あったっけ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。それもその筈で、この「油須原線」は、ほぼ完成間近まで建設が進みながら、結局一度も列車が走ることなくそのまま放棄されてしまったという、いわゆる「未成線」だったのでした。

結局、「油須原線」の建設用地は地元自治体に無償で譲渡され、添田線の廃線跡と同様に道路に転用されたりしています。ただ、大任町は線路跡と抱き合わせで何の使い途も無さそうな「鉄道用橋梁跡」まで押し付けられることになります。

見事なまでに使い途が無いので、とりあえず橋脚に町の PR 画を書いてみました、というところでしょうか。でもこれ、PR 画としてはとても良くできていると思いませんか? 春めいた色合いの中に特産品がアピールされていて、若干読み難いかもしれない町名がひらがなで書かれていて。

橋梁見学は添田線跡から

橋梁は川の向こう側まで健在ですが、おそらくその先に存在していたであろう築堤は消えてしまっています。線路跡を道路に転用する際に削ってしまったのかもしれませんね。

この「彦山川橋梁」ですが、前述の通り、橋の上に立ち入ることはできません。

ただ、添田線の跡地を転用した道路には歩道も整備されているので、歩道から橋梁を眺めることができます。

歩道には植樹もなされているのですが、木々の一本一本に地元のお子さんが描いたと思しきイラストが掲出してありました。

中には藤子プロと小学館テレビ朝日の温情が感じられるものもあったり……(汗)。

では、そろそろ車に戻るとしましょう。

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