Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

きょうの出来事(2019/7/30)

旭川の市街地にあるビジネスホテルを後にして、留萌管内の海沿いの街・小平(おびら)にやってきました。毎回お世話になっている道の駅なので、今度こそしっかり見ておこう……ということで、これまでになくちゃんと中を覗いてきました!

内陸の旭川からわざわざ日本海側にやってきたのは、苫前町三渓の「三毛別羆事件」の現地を見に行くためです。現地に向かう道道は「ベアーロード」というニックネームがつけられて、なんともほのぼのした親子熊のイラストなんかが掲げられていますが……

程なくヒグマが本質を顕にします。

このあたりは今でもヒグマの目撃情報があるようですが、今日はヒグマではなくキタキツネを目撃しました。今回の旅では初めてで、通算でも数年ぶりのような気がします。

羆嵐

三毛別羆事件」は、冬眠に失敗したと思しきヒグマが三毛別の集落に現れ、開拓民家を襲って女性や子供を殺害してしまった……という、国内最悪の獣禍として知られる事件です。この事件をもとに「羆嵐」(くまあらし)という小説が書かれたのですが、なんと事件の現場が「羆嵐跡」と記されています。もちろん「羆嵐」は一般名詞としての用法なんでしょうけど、有名な小説と同名というのはちょっと驚きです。

現地まであと 5 km のところに「射止橋」(うちどめ──)という名前の橋がかかっています。なんと近くの民家の倉庫の壁に「『射止橋』の由来」が記されていました。件のヒグマに初めて「ヒグマ撃ち」の銃弾が命中したのが、この橋の近くだったとのこと。

「現地まであと 2 km ベアーロード」と記された柱の横にも「ようこそ羆嵐へ」と記されています。これはもう「羆嵐」がスポット名として扱われ始めている、ということですよね? あまり「羆嵐」は歓迎したく無いものですが……。

三毛別ヒグマ事件復元地

Google マップには「三毛別ヒグマ事件復元地」と紹介されている場所には、直前の 200 m ほどダート路を走ることになります。復元された小屋の近くには、乗用車を数台停められそうなスペースがあるのみです。

復元された小屋の横には、木彫りの熊ならぬ「木彫りのヒグマ」が。この写真だとそれほど大きく見えないかもしれませんが、今の日本人よりも遥かに大きいです。

この写真のほうが多少はわかりやすいかもしれませんね。屋根の高さも 3 m くらいはあったと思います。

また、現地から 6~7 km ほど手前のところには「三渓神社」という神社があり、「熊害慰霊碑」も建立されています。羆事件復元地を見たならば、あわせて見ておきたい場所ですが、駐車場が無いんですよね……。

毎度おなじみ行き止まり

その後は霧立峠を超えて幌加内町へ。現在絶賛工事中の道道 688 号名寄遠別線を、朱鞠内側の「終点」(だと思う)まで走ってみました。これまで二度ほど来てますが、今日は一番奥まで進めました。

そして、通行止めが慢性化している道道 528 号「蕗の台朱鞠内停車場線」にも入ってみました。

紋穂内駅ふたたび

その後は美深町に出て、国道 40 号で稚内に向かいました。途中、以前にも立ち寄った紋穂内駅を再訪してみました。

何も考えずに駅の中をウロウロしていたところ、なんと稚内行きの普通列車が!

いつものマクド

稚内では、(恒例になりつつある)日本最北のマクドで夕食をいただきました。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International