Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

石北本線ほぼ各駅停車 (44) 「桜岡・北日ノ出」

牛朱別うしゅべつ川を渡ります。明らかに新しそうな、無骨なデザインの鉄橋です。牛朱別川は永山新川の開削によって流路を大きく変えていますが、永山新川の「供用開始」はなんと 2002 年とのこと(!)。工事そのものは 1987 年(昭和 62 年)に始まっているとは言え、平成生まれの川だったんですね。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。

石北本線が通るあたりは新川では無く旧来の牛朱別川を整備した区間ですが、旧来の流路と比べると……

(この背景地図等データは、国土地理院地理院地図から配信されたものである)

現在の流路は 100 m 近く北寄りに移動している……ようにも見えます。

厳密には「移動」と言うよりは「拡幅」かもしれませんが、これまで川ではなかった場所が川になってしまったので、石北本線も鉄橋を新調する必要があった……ということになりますね。ただ航空写真で見る限りでは、石北本線は鉄橋の架替で迂回を強いられたりはしていないっぽいので、仮橋を架設した上で新しい橋を架け直した……ということでしょうか。

地図・空中写真閲覧サービスで確認した感じでは、2002 年に永山新川が開削された時点では石北本線の鉄橋は旧来のままで、その後 2008 年の写真では現在の位置に鉄橋があるように見えます。残念ながら仮設橋(存在したのであれば)らしき写真は見つけられませんでした。

桜岡駅(A34)

牛朱別川を渡ると、すぐに桜岡駅に到着です。

桜岡駅の配線は 2 面 2 線の相対式ホームなのですが、そう言えば、久しぶりに進行方向左側の線路に入りましたね(伊香牛と当麻では右側の 1 番線に入線していたので)。

桜岡駅の駅舎は進行方向右側にあり、2 番ホームとは跨線橋で結ばれています(逆光だったのでガッチガチにトーンカーブを弄ってみました)。

伊香牛と当麻では、わざわざ駅舎側の 1 番線に入線していたのに、桜岡では 2 番線に入ってしまった理由は、どうやら単に当麻行き 4543D とすれ違うからだったようです

列車交換は折り返し駅の手前で……というセオリーがあると思うのですが、4543D もそのセオリーに沿ったもののようです(そうすることで旭川行き 4530D も、そして当麻行き 4543D・折り返し旭川行き 4544D も当麻駅の 1 番線に入線できるので)。

結果的に旭川行き 4530D の利用者は桜岡駅で跨線橋の利用を強いられることになるのですが、当麻駅の乗車人員が概ね 130 人程度なのに対し、桜岡駅の乗車人員は 10 人程度っぽいので……(汗)。ただ 2016 年時点では一日平均乗車人員が「11 人」とのことで、「極端にご利用の少ない駅」には含まれていません。

2 番ホームはプレキャストコンクリート製だと思われるのですが、これは滑り止め加工が行われたもの……でしょうか。愛山駅で見かけたものとは全くデザインが異なるものです。

一線スルー構造?

あと、ちょっと気になったのが、こちらのストリートビューなのですが……

2 番線側が直線に見えるんですよね。いわゆる一線スルー構造に見えるのですが、Wikipedia をチラ見した限りではそれらしい言及が見当たらない上に、2 番線(直線側)は上り(旭川方面)専用のように記載されているんですよね。一線スルーであれば下り(上川方面)の通過列車も 2 番線を通りそうなものですが……。

Wikipedia に出ているのは、あくまで「のりば」の案内なのかもしれませんが。

改めて(2017 年時点の)時刻表を眺めてみると、桜岡ですれ違う列車はちょくちょくあるようで、15:02 に当麻行き 4543D と我らが旭川行き 4530D、そして 16:42 に上川行き 4529D と旭川行き 4532D がすれ違うほか、18:40 頃には上川行き 4531D と旭川行き 4546D がすれ違っているようです。

一線スルーのメリットは優等列車と各駅停車のすれ違いにある筈なのですが、時刻表をチラ見した限りでは優等列車のすれ違いは無さそうな感じで、ちょっと当てが外れた感も……。

北日ノ出駅(A33・2021/3/13 廃止)

桜岡駅から 2.9 km 離れたところに「北日ノ出駅」があった……のですが……

またしても……進行方向右側に駅舎とホームがあったため、見事になにも撮影できませんでした。ついでに言えば旭川行き 4530D は北日ノ出を通過してしまうので、この写真も北日ノ出駅近辺ではありません(汗)。Bojan 先生の次回作にご期待ください!(またか

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International