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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (112) 「謎の緑看板」

庶路の市街地に入りました。左側にはすずらん型?の街灯が並びます。ここからは市街地なので、制限速度にも要注意です。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

右側の空き地の向こうには JR 根室本線の庶路駅があるのですが、駅と国道の間の謎の空き地が気になりますね。

貨物ホームでもあったのかな……と思って 1978(昭和 53)年頃の空中写真も見てみたのですが、うーん、空き地と言えば空き地っぽいですね……。

(この背景地図等データは、国土地理院地理院地図から配信されたものである)

駅の南を「コイトイ川」が流れているのですが、海に出る直前で、おそらく沿岸流によって(庶路川とともに)河口の位置が捻じ曲げられています。「コイトイ」が koy-tuye で「波・切る」だとすれば、現況もまさにそのままのようですね。

道道 242 号「上庶路庶路停車場線」

庶路の集落は「庶路川」の東側にあるのですが、庶路川とコイトイ川に挟まれた立地が災いしたか、庶路川の西側の「西庶路」のほうが栄えている印象があります。

庶路川を渡って西庶路にやってきました。ここは国道 38 号と国道 336 号・国道 392 号の重複区間ですが、実は道道 242 号「上庶路庶路停車場線」も重複しているとのこと。

道道 242 号「上庶路庶路停車場線」の重複区間はすぐ先の交叉点までで、道道 242 号は右折して上庶路に向かうことになります。青看板には小さく「道東道」と出ていますが、これは既存の青看板に追加したのかもしれませんね。

庶路中学校(当時)

道路の左側には公園っぽいスペースが見えますが、これはどうやら庶路中学校のようです(押ボタン信号があるなぁと思ったらそういうことでしたか……)。庶路中学校はどうやら 2018 年 3 月で閉校になったと思われるので、2017 年 5 月時点では現役の学校だった、ということになりますね。

西庶路は山手にも住宅街が広がっていて、これだけ家があっても中学校を維持できないのか……と思ったのですが、それは見当違いで、2018 年に庶路小学校と庶路中学校を統合して「義務教育学校」の白糠町立庶路学園を開校したとのこと。

庶路学園は山側の高台にあるのですが、これはいかにも学校らしい立地です。旧・庶路中学校は海に近い上に国道沿いという、学校の立地としては今ひとつな場所にあったとも言えるので、閉校は発展的解消……と捉えるべきなのでしょうね。

牛刺し食べたい

西庶路から更に南西に向かい、刺牛にやってきました。釧路からずっと海沿いの平地が続いてきましたが、久しぶりに山が海の近くまでせり出してきました。

国道 38 号は海寄りを通っていて、右側(山側)を JR 根室本線が通っています。右手の山はなかなかの急斜面で、落石・土砂崩れ対策にはかなり手間をかけていますね……。

刺牛の西を流れる「シラリカップ川」を渡ると、漁港のある「白糠町岬」集落です。漁港の東にある岬は「石炭岬」と言うのですね。

駅逓所跡・運上屋跡・戸長役場跡

前方右側に、なにやら妙な建物が見えてきましたが……。Google マップによると、この建物は「白糠町 公民館」とのこと。

ちょっと公民館には見えない建物の奥には、「生き活きしらぬか笑顔輝くまちを目指して」というスローガンが大書されたオブジェと役場っぽい建物が。

建物には「道東自動車道 庶路IC開通」の横断幕が掲げられていました。てっきり役場だろうと思っていたのですが、Google マップによるとこの建物は「白糠町社会福祉センター」とあります。

なんとなく曰くのありそうな建物が続いている印象がありますが、どうやらこのあたりにはかつて「運上屋」や「駅逓所」、「戸長役場」などがあったとのこと。かつては白糠の心臓部だったエリアなのかもしれません。

2~300 m ほど進んだ先にはサツドラやセイコマも見えますが、セイコマGoogle マップに登録されていないのが気になるところです。

道道 314 号「白糠停車場線」終点

左手に道銀が見えてきました。このあたりが現在の白糠の中心部と言えそうでしょうか。目の前の交叉点は道道 314 号「白糠停車場線」の終点で、右折すると白糠駅……ですが、青看板には 300 m 先の交叉点の案内しか出ていませんね。

道道 314 号「白糠停車場線」の実延長は 0.110 km、つまり約 110 m とのこと。

謎の緑看板

コスモ石油のガソリンスタンドの手前には、謎の緑看板が立っていました。

有料道路でも無いのに緑色の看板というのも謎ですが、右折すべきはこの交叉点ではなく次の交叉点というのもちょっとしたトラップのような……。この看板は正式な青看板ではなく、インディーズ系の看板なんでしょうね(その割には色以外は違和感の無いデザインですが)。

【おことわり】本記事内の写真は以下の目的のために Adobe Firefly の生成 AI による生成塗りつぶしを使用しているものがあります:ダストノイズ除去

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