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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (143) 「ちゅうるい」

国道 236 号を北上して幕別町(旧・忠類村)に入りました。こ、このカントリーサインはっ!

幕別町は「パークゴルフ発祥の地」らしいのですが、なんとナウマン象がパークゴルフをプレーしています。ナウマン象と言えば忠類村(当時)で、幕別町はその忠類村を吸収合併したのですが、カントリーサインの絵柄も旧・忠類村のシンボルだった「ナウマン象」をあしらったものになっているのは素晴らしいですよね。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

カントリーサインの横には「大樹ここから宇宙そらへ」とのコピーが記されたオブジェが置かれていました。「またのお越しを」とありますが、よく見ると中国語と英語でもメッセージが記されているんですよね。

オブジェからは三枚のプレートが延びているのですが、そこには何故か交通安全標語が並んでいました。

はぁぁぁぁ!? と思ったのですが、このプレートは忠類大樹 IC から来た車に向かって「道の駅 コスモール大樹」「晩成温泉」「大樹町多目的航空公園」「大樹町宇宙交流センター SORA」をアピールしていたのでした。裏側のスペースが余ったので交通安全の標語でも……ということだったんですね。

幕別町の南玄関 忠類へようこそ」

この日は帯広広尾自動車道には入らずに、そのまま国道 236 号を北上しました。こちらは親子でサイクリングでしょうか。親御さんがしっかりと車道側でガードしているのが良いですね。

こちらの看板には「幕別町の南玄関 忠類へようこそ」とあります。ナウマン象のカントリーサインもそうですが、幕別町は *吸収合併した* 旧・忠類村のことをしっかりと尊重している感じが伝わってきます。

「無料高速」時代の「道の駅」

忠類の市街地にやってきました。「忠類大樹 IC」の交叉点から 2.8 km しか離れていませんが、もう次の IC が存在するのですね。あまりに近すぎるので、「忠類大樹 IC」は帯広広尾道の延伸後に廃止されたりするのだろうか……と心配になりますが、「忠類大樹 IC」は延伸を見越した構造なんですよね(不思議)。

「道の駅・忠類」は忠類 IC のすぐ近くに設けられています。いわゆる「無料高速」が現道のトラフィックを完膚なきまでに奪い去る……というのは既に記した通りですが、いわゆる「無料高速」は SA・PA が存在しない場合が多いので、「IC 至近の道の駅」が SA 代わりなんですよね。

「道の駅・忠類」の立地が帯広広尾道の存在を織り込んだものなのか、それとも単なる偶然なのかはわかりませんが、「『無料高速』と共存する道の駅」……というポジションに落ち着いたのは、なかなか妙案なのでは……と思わせます。

「ちゅうるい」

忠類の道の駅の前を通過すると、前方に交叉点が見えてきました。どうやらここは国道 236 号と道道 319 号「生花大樹線」の重複区間だったらしく、前方の交叉点で道道 319 号が分岐するとのこと。

赤信号に引っかかってしまったのですが、右側にちょっと気になる建物が見えます。

この、ひらがなで「ちゅうるい」と記された建物はバス停とのこと(よく見ると黄色いバスが駐車中ですね)。このあたりはかつての国鉄広尾線・忠類駅の駅前だったところで、国道の 100 m ほど西に忠類駅が存在していました。

道道 15 号「幕別大樹線」

信号が青に変わったので、引き続き国道 236 号を北北東に向かいます。左右の建物が減ったなぁ……と思っていると、いきなり「登坂車線」の登場です。さっきまで市街地にいた筈なのに……。

ここで国道 236 号から離れて、道道 15 号「幕別大樹線」に入ります。これまた気づいていなかったのですが、大樹町の市街地からここまで、国道 236 号と道道 15 号も重複していたのですね。

道道 15 号「幕別大樹線」の単独区間に入りました。眼の前に見える山は標高 270.9 m で、頂上付近に「丸山」という名前の四等三角点が存在するとのこと。頂上付近にアンテナも見えますが、これはテレビのアンテナでしょうか……?

そう言えば、ここは「忠類元忠類」ですが、青看板(106 系標識)にはしれっと「幕別」までの距離が表示されていますね。おなじみの「夜間の除雪は していません」の看板も見えます。

橋を渡って坂を登ると

当縁川」の支流である「コイカクシュトープイ川」沿いを北に向かいます。青看板(108 系標識)によると、この先を左折すると「さらべつカントリーパーク」とのこと。

とりあえずここを左折して……

「はるにれ橋」で「コイカクシュトープイ川」を渡って……

坂を登ると……

更別村です。一般的なサイズのカントリーサインはありませんが、ユニークな形の標識?でお出迎えです。

【おことわり】本記事内の写真は以下の目的のために Adobe Firefly の生成 AI による生成塗りつぶしを使用しているものがあります:ダストノイズ除去、フロントガラスへの映り込み除去

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