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ジェイ・アール北海道バス 日勝線の旅 (19) 「謎の高架橋のような建物」

様似行きのバスは庶野しょやの国道 336 号を走ります。このあたりは海岸段丘の高台で、また海からも少し離れているので、海沿いという感じがしない場所です。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

緩やかな下り坂を降りてゆくと……

左手に高架橋のようなものが見えてきました。一瞬「未成線か?」と思ったのですが、もちろんそんな筈は無く、これは「庶野漁港」の「荷捌き所」とのこと。

不思議なことに、この高架橋のような建造物は 2014 年のストリートビューでは確認できず……

更に不思議なことには、2021 年のストリートビューでは手前にスロープが追加されています。

この高架橋のような建造物は、奥尻島は青苗の「人工地盤」を思い出させますね。やはり同様の効果が期待されているのでしょうか……?

道道 34 号「襟裳公園線」

国道 336 号と道道 34 号「襟裳公園線」の分岐点が見えてきました。道道 34 号はここが起点のようです。

国道 336 号を直進すると襟裳岬をショートカットしてしまうので、バスは左折して道道 34 号に入りました。一気に海沿いの景色に戻ってきましたね。

おやっ、道路の左側に自転車が、そして右側の歩道にはカメラ(スマホかも)を構えたっぽい男性の姿が……。旅行中でしょうか?

道道 34 号は段丘の下の僅かな平地を縫うように走ります。海が荒れると危険なルートですが、一番ニーズのあるルートでもあるんですよね。

バスの車窓からは海の荒磯を近くに見ることができます。

雲の隙間に僅かに青空が覗いています。まるで洗濯板のような雲ですね……。

おなじみのトンガリ屋根

「駒止」バス停の待合室が見えてきました。えりも町のバス停は、殆どがこの形の待合室を備えている……ということでしょうか。バス停の数は結構あるので、整備費用もかなりかかったのでは……?

こちらは「千平口」バス停です。そう言えば待合室は右側にあるケースが多いのですが、これは何故なのでしょう?(もちろん例外も少なからずある筈ですが)

バスは庶野の市街地の北東端から南西端まで走り抜け、再び人口密度の低そうな場所に戻ってきました。前方に青看板が見えてきましたが……

襟裳岬まではあと 12 km とのこと。面白いことに「えりも岬」とひらがな表記になっています。

百人浜

道道 34 号は波打ち際を離れて数百メートルほど内陸側を走ります。左に見えているのが「百人浜」で、砂浜や湿地など、道路を通すには適していない場所のようです。かなり荒涼とした土地なので、植林も行われているとのこと(昔の「プロジェクト X」で取り上げられていたような記憶が薄っすらと)。

百人浜の内陸側には「百人浜オートキャンプ場」があります。道道から 0.5 km ほど離れたところにあるので、バスで移動するのはちょっと厳しそうな場所です(まぁ歩けば良いのですが)。

どことなく宗谷丘陵を思い出させる景色ですね。「宗谷」と「庶野しょや」もそっくりですし、どちらも脊梁山脈の南北端なので、やはり景色も似てくる……ということでしょうか?

【おことわり】本記事内の写真は以下の目的のために Adobe Firefly の生成 AI による生成塗りつぶしを使用しているものがあります:ダストノイズ除去

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