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泰緬鉄道乗車記 (7) 「バンポン経由シンガポール行き」

ごーうぇーっ♪

バンコクトンブリー駅から終点のナムトク駅までの間で、おそらく一番賑やかな駅だったと思われる「ナコーンパトム駅」を数分遅れで出発して、257 列車は西へ西へと向かいます。

客車あれこれ

途中、Phrong Maduea 駅で対向列車とすれ違います。

タイの鉄道も日本と同じく「左側通行」なので、駅ですれ違う時も左側通行になるのが普通……と思っていたのですが、なぜか左右逆にすれ違うケースが頻出しています。どうしてなのか、ちょっと不思議ですね。

ローカル列車の車両には、おそらく生産された年次による違いだと思うのですが、上のように窓枠が丸いものと、

日本の「旧客」のように、窓枠が完全なスクエア状になっているものがあります。多分スクエア状のもののほうが古いのだと思いますが……。

ため池?

途中に巨大な池を見かけました。

これも確証は無いのですが、人工的に掘られた池のような気がします。農業用水を安定して確保するための「ため池」かも知れません。

泰緬鉄道の起点はどこ?

ほどなくノンプラドック駅に到着です。いわゆる「泰緬鉄道」の起点を「バンコク・ノーイ駅」(現トンブリー駅)に置く考え方と、ここノンプラドック駅を起点だったとする考え方がありますが、実際に日本軍主導で建設されたのはノンプラドックからなので、見方によってはここからが「本当の泰緬鉄道」と言えるのかもしれません。

【マニアの方向けの補足】さらに厄介な話なのですが、ノンプラドックから南(マレーシア方面)に向かう線路(南線)とカンチャナブリーに向かう線路(いわゆる「泰緬鉄道」)の分岐は、南線のバンポン駅のすぐ近くにあります。靖国神社で見かけた「泰緬鉄道要図」にも、カンチャナブリー方面にはバンポンから線路が延びていて、支線としてノンプラドックからも線路が延びている、という書き方になっていました。そういった意味では、「バンポンが起点だった」という表現でも間違いでは無さそうです。ちなみに、バンポンからカンチャナブリー方面に繋がっていた線路は、現在は見る影もありません。

貨物列車もあります

ちょっと文章が長くなってしまいましたが、ノンプラドック駅で見かけたものは……

貨物用の車両でした。ここまではディーゼルカーや客車しか見なかったのですが、貨物輸送も行っているようですね。船舶規格のコンテナをそのまま貨車で運んでいるように見えます。このほうがいろんな意味で効果的だと思うんですけどねぇ。

そして、日本では絶滅してしまった懐かしいものも。

貨物列車の最後尾にはつきものだった「車掌車」です。日本では国鉄改革のあおりを受けて廃止されてしまいましたが、タイでは健在のようです。

バンポン経由シンガポール行き

車窓を眺めていて、分岐していく線路が見えたのであわてて写真に収めたのですが……

どうやらこれがバンポン方面に伸びる線路で、最終的にはシンガポールジョホールバルまで(で合っているかな?)行くようです。見た目はどこかのローカル線かと思ったのですが……。

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