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函館~根室 各駅停車の旅 (42) 「浦幌・常豊信号場・上厚内」

浦幌駅(K40)

新吉野を出発すると、根室本線は三度ほど左に向きを変えます。新吉野までは南東に向かっていたのに、気がつけば列車は北に向かって走っています。

新吉野から 7 分ほどで、浦幌に到着です。1 番線には帯広行きの 2526D(ちなみに稲士別は通過します)が既に入線済みなので、我らが 2429D は 2 番線に入線です(6 分停車)。

さて。釧路に向かってひた走る 2429D ですが、当然ながら区間利用のお客さんも沢山乗車しています。私が乗車していたボックスシートの一つ前は 2 人がけの半ボックスシートだったのですが、どの駅からだったか、高校生(だと思う)の女の子がひとりで座っていました。

前の席の女の子は読書をしているようだったのですが、やがて眠くなってきたのか、そのまま眠ってしまったようでした。

浦幌に到着すると、後ろのほうから出口(運転席の後ろにあります)に向かって男子高校生が歩いてきました。彼は前のほうの席で女の子が眠っているのに気づき、ひと声かけていきました。

彼女は男子高校生に声をかけられたお陰で目を覚まし、その後、浦幌駅で下車していきました。……一連の流れを見た感じでは、男子高校生のほうが学年が上のような感じだったのですが、実際はどうだったのでしょう。同じ駅を使う高校生として、あるいは先輩として、寝過ごすことの無いように声をかけておいた、といった感じでした。

浦幌駅を出発すると、途中でぐぐっと右に曲がって、山間にある「上厚内駅」に向かいます。

常豊信号場

浦幌を出発してからしばらくは、浦幌川沿いの開けた土地の中を走っていたのですが、支流のアリヤス川沿いに入るとともに両側から山が迫ってきました。2429D は緩やかに減速し続け、左右に揺れたと思ったら、やがて停車してしまいました。

ホームがあって、このような立派な駅名標もあるのですが、実はここは駅ではなくて信号場です。浦幌と上厚内の間にある「常豊信号場」で、1966 年の開設以来、一度も旅客扱いをしたことが無いそうなのですが、何故か立派な駅名標が……。謎ですね。

2429D は常豊信号場でも 7 分ほど停車しました(貨物列車とすれ違うため)。

上厚内駅(K41)

常豊信号場を出発してしばらく走ると「厚内トンネル」に入ります。トンネルを抜けると再び国道 38 号と並走しながら、次の「上厚内駅」に向かいます。

常豊信号場から 10 分ほどで、上厚内駅に到着です。

うおーっ、これはまたクラシックな感じのする駅舎ですね!

駅舎はすごくクラシックなのですが、跨線橋は随分と近代的な構造です。駅の開業より随分と後になってから、跨線橋が用意されたのでしょうね。

浦幌駅、常豊信号場と 6~7 分停車が続きましたが、上厚内では長時間待たされることもなく、すぐに発車しました。次は厚内ですね。

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