Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

函館~根室 各駅停車の旅 (41) 「昭栄信号場・十弗・豊頃・新吉野」

昭栄信号場

池田駅の次は「とおふつ」駅、即ち「十弗駅」なのですが、池田と十弗のちょうど中間地点に「昭栄信号場」という信号場があります。

残念ながら、車内では信号場の存在に気付かなかったので、写真はありません……。

十弗駅(K37)

さて、池田から 9 分ほどで十弗駅です。この十弗駅は 1911 年(明治 44 年)に開業した、これまた由緒正しい駅……なのですが、

なんじゃこりゃああ!!!™ 駅舎の横に、これまた随分と大きな看板が立っています。拡大するとこんな感じでして。

「十弗は 10$ 駅」と書かれていますね。皆さんお気づきかと思いますが、「弗」の字が「$」に似ている……というだけのお遊びだったりします。JR 北海道釧路支社さんの渾身のネタ看板のようですが、「10$持って旅に出よう、きっといいことが待っている」というのはなかなか素敵なコピーですね。

ちなみに、10$ 持って旅に出たところで、西は御影のあたりまで、東も音別のあたりまでしか行くことができません。でも、とりあえず帯広までだったら 10$ あれば事足りる計算になります。往復だと 1,280 円ですから、10$ だとちょっと足りないかな?

豊頃駅(K38)

十弗から約 1ドル75セントで、次の豊頃です。あっ、時間だと 6~7 分といったところですね。

豊頃駅もすれ違いが出来る構造になっていますが、すれ違う列車が無い場合は、上下線とも駅舎側のホームに発着する形のようです。我らが 2429D もすれ違いの予定が無かったので、右側の 1 番線に入りました(よって、左側に 2 番線が見えています)。

吉野駅(K39)

豊頃を出発すると、列車は国道 38 号と並走する形で南東に向かいます。浦幌町に入ったところに「新吉野駅」があります。

ホームの上なのに、随分と立派な木が茂っていますね。もしかして最初は単なる植栽だったのでしょうか……?

ちなみに、この「新吉野駅」ですが、元々は「下頃部」と書いて「したころべ」と読ませていたのだそうです。「北海道駅名の起源」には次のように記されています。

  新吉野(しんよしの)
所在地 (十勝国十勝郡浦幌町
開 駅 明治43年 1 月 7 日
起 源 もと「下頃部(したころべ)」といったが、読みにくいので昭和17年 4 月 1 日、近くに吉野桜に似た山桜があったのでこれにちなんで、「新吉野」と改められた。
(「北海道駅名の起源(昭和48年版)」日本国有鉄道北海道総局 p.126 より引用)

「読みにくいので」と書かれていますが、これもおそらく、ニセコ御影と同じ理由のような気がします……。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International