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道東の旅 2013/春 (159) 「『ルシャ』と『ルサ』」

直売は下?

羅臼町相泊の道道 87 号起点から、羅臼町の中心地に戻ります。まずは相泊温泉まで戻ってきました。

おや? 「直売ハ下」と書いてあるように見えますが、一体何の直売なんでしょう?

駐車場

続いて瀬石温泉まで戻ってきました。右手に駐車場が見えます。乗用車だと数台は停められそうな感じですね。

海沿いの道を走ります。

久しぶりの対向車

おっ、久しぶりの対向車です(笑)。

続くときは続くもので、今度は乗用車とすれ違います。道道 87 号は基本的にセンターラインが絶えることは無いので、すれ違いに苦労することはありません。

「ルシャ」と「ルサ」

熊岩の前を通り過ぎ、ルサ川にかかる「知床橋」が見えてきました。

知床岬に向かう道路は、羅臼側で開通しているのは相泊までなのですが、斜里側は知床五湖が終点ではなくて、より奥の「ルシャ」まで「知床林道」が開通しています(一般車は通行できなかった筈ですが)。この「ルシャ」から「ルシャ川」を遡って行くと「ルサ乗り越え」と書かれた峻険な峠があり、峠から沢伝いに降りて行くとルサ川筋です。

斜里の「ルシャ」も羅臼の「ルサ」も、どちらも語源は ru-e-san-i で「道・そこで・浜の方に下る・もの」だとされています。現在はこのルートには道は存在しませんが、ここは知床半島の鞍部とも言えるところで、直線距離が短く峠の標高も低かったので、往古は重要な峠道として活用されていたものと思われます。ここに限っては、峠の東西で地名が似ているのも、偶然では無さそうですね。

そういや、なんでこの橋は「知床橋」なんでしょうねぇ。かつての知床横断道路のルートだったから……だったりしたら面白いのですが。

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