Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

目梨郡羅臼町

アイヌ語地名の傾向と対策 (253) 「ウイーヌプリ・遠音別岳・海別岳」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) ウイーヌプリ uhuy-nupuri燃えている・山 (典拠あり、類型あり) 山々が連なる知床連峰の最北端に位置する山の名前です。「なんだろ…

アイヌ語地名の傾向と対策 (252) 「モイレウシ川・ペキンノ鼻・滝ノ下」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) モイレウシ川 moyre-us静かである・入り江 (典拠あり、類型あり) 羅臼町化石浜から北に 2 km ほど進んだところで海に注ぐ川の名前で…

アイヌ語地名の傾向と対策 (251) 「カモイウンベ川・ウナキベツ川・化石浜」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) カモイウンベ川 kamuy-un-pet神(熊)・いる・川 (典拠あり、類型あり) 車が通ることができる道道は相泊までですが、その先も海沿い…

アイヌ語地名の傾向と対策 (250) 「チトカンベ岩・瀬石・相泊」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) チトカンベ岩 chi-tukan-pe??我ら・射る・もの (?? = 典拠なし、類型あり) 羅臼町昆布浜から瀬石に向かう途中に「セセキの滝」とい…

アイヌ語地名の傾向と対策 (249) 「ルサ川・トッカリムイ・オショロコツ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) ルサ川 ru-e-san-i道・そこで・下りる・ところ (典拠あり、類型あり) 羅臼町北浜の「知床橋」のあたりで海に注ぐ川の名前です。ルサ…

アイヌ語地名の傾向と対策 (248) 「知円別・ケンネベツ川・キキリベツ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 知円別(ちえんべつ) chep-un-pet魚・いる・川 (典拠あり、類型あり) 羅臼町北部の旧地名で、現在も同名の漁港があります。また漁…

アイヌ語地名の傾向と対策 (247) 「刺類・オッカバケ川・モセカルベツ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 刺類(さしるい) sas-rui昆布・大変多い (典拠あり、類型あり) 羅臼町北部の川名・旧地名です(現在の地名は「海岸町」)。では早…

道東の旅 2013/春 (166) 「さようなら羅臼町、こんにちは標津町」

春刈古丹 羅臼町の「春日町」に戻ってきました。この辺りはかつて「春刈古丹」と呼ばれていたところで、川の名前は今でも「春刈古丹川」です。 あ、これは「春刈古丹川」の北隣を流れている「ポン春刈古丹川」に架かる「ポン春刈古丹橋」ですね。pon は poro…

道東の旅 2013/春 (165) 「いつか見た人たち」

らうすほんちょう マッカウス洞窟を出発して、羅臼の中心地に戻ってきました。この下り坂はロードヒーティング停止中らしいですが、よく見ると道路脇に分電盤がありますね。 セイコーマートが見えてきました。道内ではセイコマがあるところは無条件で都会と…

道東の旅 2013/春 (164) 「光らないひかりごけ」

前略、檻の中より 「ひかりごけ自生地」として知られる羅臼町の「マッカウス洞窟」の話題を続けます。落氷防止のために檻の中から見学するというシュールな話になっているのですが…… これだとさすがにあんまりなので、ちょっと頑張って接写してみました。 お…

アイヌ語地名の傾向と対策 (246) 「マッカウス・知徒来川・ハシコイ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) マッカウス makayo-us(-i)フキノトウ・多くある(・ところ) (典拠あり、類型あり) 「ひかりごけ自生地」として知られる「マッカウ…

アイヌ語地名の傾向と対策 (245) 「飛仁臼川・立仁臼川・羅臼」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 飛仁臼川(とびにうす──) topeni-us(-i)イタヤカエデ・多くある(・ところ) (典拠あり、類型あり) 羅臼町の礼文町(紛らわしいな…

道東の旅 2013/春 (163) 「羅臼のひかりごけ」

知床らうす八景 では、今度こそ「マッカウス洞窟」に向かいましょう。何やら案内板のようなものが見えますが…… 「案内板のようなもの」ではなくて、普通に「案内板」でした。「マッカウス洞窟 羅臼のひかりごけ」は「知床らうす八景」の一つなのだそうです。…

道東の旅 2013/春 (162) 「松浦武四郎 野宿地」

マッカウス洞窟 前方に、工事中(当時)の「マッカウストンネル」が見えてきました。 もちろん工事中のトンネルに入るわけには行かないので、知徒来川にかかる仮橋を渡って海沿いの現道(当時)に向かいます。 「ひかりごけ自生地」として有名なマッカウス洞…

道東の旅 2013/春 (161) 「春めく海岸町」

近くて遠いs(ry オッカバケ川にかかる「朔北橋」まで戻ってきました。左手の海の向こうに見える島影は国後島ですね。 道路脇で除雪スコップを持った少年と遭遇しました。お手伝い中だったのでしょうか。 尋ね水鳥 国後水道で水鳥ご一行様が寛いでいまし…

道東の旅 2013/春 (160) 「埋もれる旧道」

ルサフィールドハウス ルサ川にかかる「知床橋」を渡ったところに、何やら木製の案内板がありました。 拡大すると……「ルサフィールドハウス」と書いてあるようですね。 現地ではうかつにもそれらしい建物を確認できなかったものでスルーしてしまったのですが…

道東の旅 2013/春 (159) 「『ルシャ』と『ルサ』」

直売は下? 羅臼町相泊の道道 87 号起点から、羅臼町の中心地に戻ります。まずは相泊温泉まで戻ってきました。 おや? 「直売ハ下」と書いてあるように見えますが、一体何の直売なんでしょう? 駐車場 続いて瀬石温泉まで戻ってきました。右手に駐車場が見え…

アイヌ語地名の傾向と対策 (244) 「松法・ソスケ川・礼文町」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 松法(まつのり) matne-urir?雌・鵜 (? = 典拠あり、類型未確認) 羅臼町のアイヌ語由来の地名は、大変残念なことですが、昭和 30 …

アイヌ語地名の傾向と対策 (243) 「立苅臼・八木浜・知西別川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 立苅臼(たつかるうし) tat-kar-us-i樺の川・採る・いつもする・所 (典拠あり、類型あり) 於尋麻布(現在の麻布町)と八木浜町の間…

道東の旅 2013/春 (158) 「日本最北東突端地」

道道 87 号線・起点 「ここから先に行かれる方へ」の警告にひと通り目を通したので、ここから先に行くのは潔く諦めて、引き返すことにしましょう。 車を停めたところまで戻りましたが、せっかくなのでもう少し歩いてみましょう。 「道道 87 北海道」の文字が…

道東の旅 2013/春 (157) 「キケン、道なし!」

知床の「道の果て」 知床半島の東側、羅臼町の海岸線を走る道道 87 号線をずーっと北上してきましたが、ついに終点までたどり着きました。ここが終点です。 はい。ご丁寧なことに、道路の左右にそれぞれ「通行止め」のマーク入りの警告が。左側が「この先行…

道東の旅 2013/春 (156) 「瀬石温泉・相泊温泉」

セセキの滝 さて、前方に見えたこの滝ですが…… この滝は「セセキの滝」と言うのだそうです。「セセキ」は「瀬石」と書かれることもありますが、元々は「温泉」を意味するアイヌ語のようです。知床半島の西側にある「カムイワッカの滝」は湯が流れ落ちる滝と…

道東の旅 2013/春 (155) 「熊岩」

くまー? キキリベツ川を越えたところで「ここより知床国立公園」の表示を見かけて、気合を入れなおしたところで…… おや? あれは何でしょう? なんとなんと、巨大な熊の形をした岩でした。 現地には何の案内も無かったのですが、地理院地図にもこのように「…

道東の旅 2013/春 (154) 「ようこそ知床世界遺産へ」

安定のブレっぷり 岬町の市街地もそろそろ抜けたようで、40 km/h 制限も解除されました。その代わりと言ってはなんですが、この先は連続降雨量 80 mm 超えで通行止めになるようです。 人間至る所に枝道あり この先の「キキリベツ崖」は「北浜覆道」でくぐり…

アイヌ語地名の傾向と対策 (242) 「幌萌・春苅古丹・於尋麻布」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 幌萌(ほろもえ) poro-muy??大きな・箕 (? = 典拠あるが疑問点あり、類型あり) 茶志別川から 1.2 km ほど北に進んだところが「幌萌…

アイヌ語地名の傾向と対策 (241) 「居麻布川・陸志別・茶志別」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 居麻布川(おるまっぷ──) iwor-oma-p?狩猟地・そこにある・もの(川) (? = 典拠あるが疑問点あり、類型あり) 植別川を渡って羅臼…

道東の旅 2013/春 (153) 「茂瀬苅別・知円別・建根別」

茂瀬苅別 羅臼町は「岬町」の「天狗岩トンネル」を抜けると…… まっすぐ走る道の先に、次の「知円別トンネル」が見えてきます。 知円別 漁港の前を通り過ぎ、少し北に進んだところに郵便局(岬町簡易郵便局)がありました。そして、「羅臼町 岬町」の地名標識…

道東の旅 2013/春 (152) 「まさかのバードストライク!?」

刺類橋 羅臼の「海岸町」を北に向かっていたのですが、途中で「サシルイ川」に架かる「刺類橋」が見えてきました。このあたりは元々は「サシルイ」という地名だった可能性が高そうですね。 前方に神社の鳥居が見えてきました。北海道開拓の多くは明治から昭…

道東の旅 2013/春 (151) 「ざいもく岩トンネル」

マッカウス洞窟 工事中だった(現在は開通済み)「マッカウストンネル」を横目に見つつ、海沿いの道を走ります。 道の左側に駐車スペースが見えますが、これが「ひかりごけ自生地」として有名な「マッカウス洞窟」最寄りの駐車場です。大型バスが何台が停車…

道東の旅 2013/春 (150) 「『全線』『開通』『安全運転』」

羅臼のメインストリート 羅臼のメインストリートを海に向かって進んでいたのですが、あと 200 m ほどで T 字路になるようです。 この青看板には右に行くと国道 335 号線で根室に向かう、とありますが、右折した先の道路も現在は国道では無いので、この青看板…