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道東の旅 2013/春 (247) 「宇宙のまちづくり」

ゾウの遺跡

前回の記事で「『ナウマン象』の化石が発掘されたのが、このあたりなのだそうです」と書いたのですが、よーく考えてみるとナウマン象で有名だったのは「大樹町」ではなく「忠類村」だったのでした。「忠類村」は今はなぜか「幕別町」と合併してしまったのですが……

その「幕別町」に入りました。かつての忠類村ですね。あ、確かに「ナウマン象遺跡」という文字が見えますね。「ゾウの遺跡」というのもあまり聞いたことが無いですが……。

2 km ほど幕別町(旧・忠類村)を走ったところで、再び大樹町に戻ってきました。

国道 336 号が幕別町を走るのはこの 2 km ほどだけなのですが、ここに「ナウマン象の発掘地」があったおかげで、この国道は「ナウマン国道」という愛称になったということなんですね(笑)。

宇宙のまちづくり

さて、Wikipediaカントリーサインを「宇宙往還機らしきもの」と評された大樹町に戻ってきました。「宇宙のまちづくり」とは何じゃこりゃああ® と思ったのですが、どうやらこのあたりからそれほど遠くないところに「航空宇宙研究所」なる場所があるそうなのです。

JAXA の Web サイトによると「大樹航空宇宙実験場」という設備のようで、事前に予約をすれば設備見学もできるのだとか。こんな面白そうなスポットがあったとは気が付きませんでした。

浜なんとか

当縁川を渡ってしばらく走っていると、再び道道との交叉点が見えてきました。右折すれば大樹町の中心街に、そして左折すれば「浜大樹」に行けるとのこと。海沿いの集落を「浜○○」と称するケースが道内には散見されますが、ここもそうだったのですね。

れきふね、へるふね

更に国道 336 号「ナウマン国道」を南西に進んでゆくと、大樹町随一の大河・歴舟川が見えてきました。湧洞川や生花苗川とは違って日高山脈に源を発する川だけあって、堂々の「二級河川歴舟川水系」です。

ただ、この「歴舟川」、現在は「れきふね──」と読みますが、元々は「歴舟」を「へるふね──」と読ませていたのだとか。「生花苗(おいかまない)」が「生花(せいか)」になったのと同じような感じで、字こそ同じものの読みがコロっと変わってしまったのでした。

歴舟川を渡ると、海沿いの「旭浜」に向かう道との交叉点が見えてきます。

北海道の太平洋沿いには米軍との本土決戦に備えて多数のトーチカが建設されたそうですが、大樹町の「浜大樹」と「旭浜」のあたりには現在でもいくつかが当時の姿のまま残されているのだとか。これも一度見に行っておきたいですよねぇ。

こんな所に「紋別大橋」が

さて、実は意外と見所満載だった大樹町を過ぎると、ようやく広尾町に入ります。

道幅が狭くなるのは橋のせいなのですが、橋の名前がなんと「紋別大橋」でした。

紋別」と言えば「オホーツク紋別空港」のある街の名前……なんですが、そういえば胆振にも「伊達紋別」という地名がありましたね。日高には「日高門別」もありましたが、ここ十勝にも「紋別川」が存在していたのでした。

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