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冬の愛媛・大分フェリー旅 2020 (69) 「消されたトンネル」

「③ 藤ノ木トンネル」を抜けて、国見町大熊毛島田の平地を通り過ぎ、またしても国道 213 号は上り坂に差し掛かりました。右側のブロックの積み具合で勾配の程度が見えてくると思いますが、結構な急坂ですよね。

④ こうやトンネル

ある程度高度を稼いだところで一気に右にカーブすると、すぐにトンネルが見えてきました。手前にはバス停も見えます。このあたりには鉄道が通ったことは無い筈ですが、バスの便は維持されているようです。

トンネルの名前とナンバーを知らせるサインが見えてきました。次は「④ こうやトンネル」とのこと。なぜ「こうや」なのかは……何故なんでしょうね……。

トンネルポータルの左側には「トンネル内点灯」と「自転車注意!!」と記されたサインが貼られていました。「点灯」の右側は乗用車を模した絵になっているので、自動車に向けたアピールとも思えますが、自転車の存在を注意喚起するためのものにも見えます。

消されたトンネル

トンネルを抜けると……

トンネルを抜けると、普通は下り坂になりそうなものですが、ここでは何故かトンネルを抜けてからも上り坂が続きます。上り坂の途中にバス停がありますが、左に見える建物が待合所なんでしょうか……?

「④ こうやトンネル」は「島田」と「内迫」の間の峠を抜けるもので、国道はすぐに「内迫」と「大熊毛」の間の峠に向かっていたのでした。古い地図にはここにもトンネルが存在していたことが描かれています。道路を改良する際にオープンカットにしてしまって、トンネルは無くなってしまった、ということなんでしょうね。

峠を越えた先は今度こそ下り坂です。路面には排水用のグルーブも掘られていて、良い状態に保たれていました。

湾の先端にある熊毛港

坂を下って、「大熊毛川」の流域である「大熊毛」にやってきました。古い地図を見ると、「大熊毛」と西隣の「小熊毛」を中心とした「熊毛村」があったとのこと。「熊毛」と言えば山口にも同名の地名がありましたが……。

太陽が日陰に入ってしまい、随分と暗い映像になってしまいました。ということでちょちょいと補正すると……

こんな風になりました。「熊毛港」というのは漁港だと思われますが、大熊毛川と小熊毛川が海に流れ込むあたりは土砂が堆積しているようで、已む無く岬の先端に漁港を設けているようです。県道 542 号「熊毛港線」で北上した先に港があります。

(この背景地図等データは、国土地理院地理院地図から配信されたものである)

「姫島行フェリー」はこのまま直進

「姫島行フェリー」が出る「伊美港」は、そのまま直進してあと 7 km ほどのようです。「姫島行フェリー」という表記には微かな違和感があったのですが、その違和感は後ほど明かされることになります。

⑤ 花開トンネル

「大熊毛」と「小熊毛」の間の尾根を貫く「⑤ 花開トンネル」が見えてきました。おおっ、地図では確認できなかったのですが旧トンネルもあるのですね! さすがに道路としては使用されていないようですが……。

「ライト点灯」の文字も相変わらず健在です。これ、改めて見てみると「創英角ポップ体」だったんでしょうか。

「⑤ 花開トンネル」に入ります。短いトンネルですが、高さ制限が 3.6 m なのが要注意でしょうか(一般的には 3.8 m のところが多い筈)。

トンネルの断面もちょっと変わった形をしているように感じられます。出口付近の光の差し込み加減のせいで、トンネルの断面が余計に歪であるように錯覚してしまいますね。

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