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宗谷本線各駅停車 (3) 「南稚内」

名寄行き 4326D は間もなく出発です。前方のデッキに見えるのは保線員の方ではなくお客さんのようです。

10 時 52 分、定刻通りに 4326D は稚内を出発しました!

国道 40 号を一気に越える、例の橋を渡ります。橋の上からの眺めはやはりいいですね!

南稚内駅(W79)

10 時 55 分に南稚内駅に到着しました。

石積みのプラットホームが歴史の長さを感じさせますが、この駅は元々は現在地よりも北西側に位置していたのだそうです。

開業当時は「稚内駅」を名乗っていましたが、1939 年に「南稚内駅」に改称し、1952 年に現在地に移転したとのこと。

稚内は中心部から見て南から南東側の丘陵部に住宅地が広がっていることもあり、港や古くからの市街地に近い稚内駅よりも、南稚内駅のほうが利用客が多かったりするのかな、と思ったりもしたのですが……

ただ、乗車券の発売数などから推定すると、稚内駅の乗車人員が年間 3 万人ほどなのに対して、南稚内駅は 2 万 5 千人程度とのことで、南稚内駅のほうが若干利用が少ないようです。

この数字は、Wikipedia に引用された「稚内市統計書」から孫引きしているのですが、2005 年の数字と 2019 年の数字を比べると落ち込みぶりが凄いですね。半減とまでは行かないものの、ほぼ半減に近いわけで……。

メモ(twitter ですが)によると、この日は南稚内駅で結構な数の乗車があったとのこと。

保線基地?

4326D は定刻通りに南稚内駅を出発しました。高台が見えるのは造成された住宅地のようですね。

稚内駅は線路が 1 本しかない「棒線型」のシンプルな構造でしたが、代わりに南稚内駅の周辺に基地機能が集約されているように見えます。

敷設前(だと思う)のレールが見えますが、保線基地でしょうか。建物の中では除雪車輌が冬の到来を待っているのかもしれません。

4326D は右にカーブしてエノシコマナイ川沿いの勾配を登り始めました。残雪が見えますが、雪捨て場なのでしょうか。

稚内市こまどりスキー場

右手には丘が広がっていますが、丘の上に……あっ! これはスキー場のリフトですね!

稚内市こまどりスキー場」のゲレンデが見えてきました。緩やかで広々としたスキー場ですが、ちゃんとリフトが 2 本もあります。山の中のめちゃ広なスキーリゾートもいいですが、こういった規模の「市民スキー場」にも憧れがあります(正直すんげー羨ましい)。

ちなみにこの「稚内市こまどりスキー場」ですが、ゲレンデの上下に駐車場があるとのこと。ゲレンデの麓に駐車場があるのは良くあるとして、ゲレンデの上にも車で行けてしまうというのが面白いのではないかと……。

造林中?

スキー場の前を通り過ぎると、車窓はますます北海道っぽく(?)なってきました。丘の上に見えるビルのようなものは……アパートとかでしょうか。

これは「静岡で撮影しました」と言っても通用しそうな写真ですが、これは茶畑ではなく造林中の林……なんでしょうか。少しでも土壌の流出を抑えよう……と言ったところでしょうか?(全然違うかも)

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