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宗谷本線各駅停車 (2) 「キハ 54 506」

稚内を 10:52 に出発する名寄行きの 4326D は、キハ 54 506 の単行運転です。それにしてもこのキハ 54 は格好いいですよね。この車輌は国鉄から JR 北海道への置き土産的な位置づけだった……なんて話も聞いたことがありますが、2016 年の時点でもこうやってバリバリ活躍しているのを見ると、ありがとう当時の国鉄の人……と思いたくなります。

優等列車としての使用も考慮したか、サイドボードを取り付けられるようになっていますが、この日は特に何も取り付けられていませんでした。

まだ発車まで 18 分ほどありますが、さっさと乗車してしまいましょう。

高級感の漂う転換クロスシート

中はなんと!転換クロスシートです(しかもちゃんと向きが進行方向に揃えられています)。名寄までの 3 時間 35 分をこのシートで進行方向に向かって座れるというのは助かりますよね。

もっとも、全席が転換クロスシートということでは無く……

デッキの近くはロングシートになっていました。やはり数駅だけの利用であればロングシートのほうが座りやすいのでしょうし、何よりも立ち席客を多く詰め込むことができます(汗)。どうしても波動的な需要があるでしょうから、一部をロングシートにするのはあらゆる意味で正解なのでしょうね。

それにしてもこの転換クロスシート、窓の配置とシートピッチが全然合ってないのはご愛嬌ですが、どこから捻出してきたものなんでしょうね。一昔前だったら東海道新幹線から引っ剥がしたシートがあちこちに出回っていましたが、今はもうそんな時代でも無いでしょうし……。

しかもこのシート、よく見るとテーブルまで用意されているっぽいんですよね(使用できたかどうかは……どうでしたっけ)。特急用車輌のお下がりかな……と思ったりもしますが、転換クロスシートの特急用車輌と言えば首都圏で走っていた 185 系特急電車くらいしか思い出せないですし……。

国鉄印の扇風機

そこそこ高級感の漂う転換クロスシートの上には、扇風機が並んでいました。

扇風機はもちろん「JNR」マーク入りの由緒正しいものです。

扇風機があるということは……ありました、窓と窓の間に!

昔は通勤型電車や近郊型電車でも冷房の無い車輌がちょくちょくあって、そんな車輌には必ずこのスイッチがついていたものです。どっちを押せばスイッチがオンになるのか、さすがに忘れてしまいましたが……。

二重窓は冬モード

ちなみに扇風機のスイッチの上にはこんなステッカーも。

北海道向けの車輌ですから、窓はもちろん「二重窓」です。5 月ですがまだ雪も残っている場所もあるくらいですから、内側の窓も下ろされたままでした。

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