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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (プロローグ 4) 「五月橋 IC」

名阪国道を東に向かいます。針 IC のあたりの標高は 460 m ほどで、日ポリ化工の本社工場のあたりは標高 510 m ほどでしたが、そこからは下り坂が続きます。

神野口こうのぐち IC を過ぎると「急勾配速度落せ」の看板が。平坦な道に見えますが、ずっと下り坂なんですよね。

山添 IC(標高約 280 m)まで下りてきましたが、「これから 2 km 下り坂」の警告が。県境近くにある「五月橋 IC」のあたりは標高 160 m ほどなので、先はまだ長そうですね……。

名阪国道は事故率が高いということでも知られています。無料ということもあり大型車の利用が多いことも理由の一つとして考えられていますが、連続勾配と急カーブの存在も事故率を高める要因のような……。

まぁ他にも「加速車線が事実上存在しない IC・SA」だったり、「並行する一般国道の不在により 2~30 km/h で走行する大型特殊車輌」など、ヤバい点を挙げ始めるとキリがないという説もありますが……(汗)。

五月橋 IC

ようやく「五月橋 IC」の案内が見えてきました。所在地は山辺山添村ですが、旧・月ヶ瀬村(現・奈良市月ヶ瀬)の最寄り IC」 ということで「五月橋 月ヶ瀬」と表示されています。

五月橋 IC も大規模な改良工事が行われた関係で、出口車線の開始位置が 300 m ほど手前に移動しています。

移設された出口車線の開始位置にはめちゃくちゃ小型の案内板が。五月橋 IC の改良工事は 2008 年に開始されたようですが、なるほど公団ゴシックじゃ無いですね……。

以前は減速車線が殆ど無い上に、流出した直後に R15 ほどの左カーブをぐるっと 180 度曲がるという鬼畜な設計でしたが、新たに国道 25 号(いわゆる「非名阪」)をオーバークロスする橋を建設してしっかりと減速できるように改良が行われるとともに、本線に直結していたバスストップを出口ランプウェイ側に取り込む形に改良されました。

手前の看板だけ公団ゴシックなのは、既存のものを移設して流用した……ということでしょうか。

謎のコンクリート防護柵

この「五月橋 IC」の大改良には、「五月橋 SA」の閉鎖も盛り込まれていました。名阪国道は無料の自動車専用道路ですが、並行する国道 25 号(いわゆる「非名阪」)は大型車が通行困難な区間もあるなどの理由もあってか、SA と PA がいくつか設置されていたのですが、「五月橋 SA」もその一つでした。

道路脇に黄色と白のコンクリート防護柵が置かれている一角があり、これが旧出口か……と思ったのですが、ここは国道 25 号との立体交叉の手前で、かつて出口が分岐していた場所とは異なります。五月橋バス停のあった場所とも異なるのですが、これは一体何なのでしょう……。

ストリートビューで見てみるとこんな感じなのですが……

2012 年 4 月の時点ではこんな感じだったようです。

なんとなく見えてきましたね。2013 年 10 月の時点ではこんな風になっていました。

なるほど、五月橋 IC の改良工事(ランプウェイの整備)で使用する重機の出入り口だったんですね。

五月橋 SA 跡

国道 25 号との立体交叉を渡った先に、旧出口を封鎖するためのコンクリート防護柵が置かれていました。現状をストリートビューで見た感じでは、かなり劣化が進んでいるようで、そのうち何らかの対策が必要になりそうな……。

かつての「五月橋 SA」への流出車線が、現在は「五月橋 IC」の流入車線として転用されています。

Wikipedia によると、「五月橋 IC」の流入車線は「五月橋 SA」の流出車線とクロスするため、IC からの流入の際に一時停止が必要だったとのこと。まぁ直接本線に入らずに SA を経由すれば良いという話もありますが、それでもかなりの速度差があるので危険だったことは容易に想像できます。現在は SA が廃止されて加速車線が延長されたため、随分と安全になったと言えそうですね。

奈良県三重県の境界となる「名張川」が近づいてきました。この「名張川」は「木津川」と合流した後、「宇治川」・「桂川」と合流して「淀川」となって大阪湾に注ぐことになります。

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