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太平洋フェリー「いしかり」スイート乗船記(仙台港接岸編)

太平洋フェリー「いしかり」は仙台港に入港しました。あとはフェリー埠頭に接岸するだけ……ですね(言うのは簡単)。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、各種サービスの実施状況や運用形態が現在と異なる可能性があります。

減速しながら横滑り

ここから岸壁に横付けするのですが、先頭部(バウランプ)のドア(バウバイザー)をオレンジ色のゲートの間にピッタリ寄せる必要があります。

流石にフェリー側の制御だけでは難しい場合もあるので、その際は縁の下の力持ち「タグボート」の力を借りることになります。フェリーの船体を静止状態に近づけながら船体を横滑りさせるという「神業」の結果、車輌用のゲートが少しずつ船体の真ん前に近づいてきました。

名古屋港でもそうでしたが、仙台港フェリーターミナルも歩行者用のボーディングブリッジが結構長いですね。クネクネ曲がったボーディングブリッジの先には「仙台港」と「フェリー」の文字が見えます。

それにしても、この「フェリー」のロゴ、スピード感と「波」をイメージしてデザインされたものでしょうか。どの会社のロゴもそうですが、ちょっと懐かしい感じがするのもチャームポイントですよね。

なにかの間違いでこれが普通の太ゴシックとかになったら……大泣きですよね。

バウバイザー、オープン!

「いしかり」の真正面にオレンジ色のゲートが! 接岸は無事完了したようです。

ボラード(地上側のフック)に向かってロープをぶん投げます。ロープをボラードに引っ掛けた後は、全力で巻き上げて船体を固定させます。

ロープの端がボラードに引っかかったか、甲板から目視で確認しているようです。ロープは既に緊張状態にあるので、接岸も最終段階ですね。

ロープの巻き上げが終われば、船体位置の固定は完了(できることはやった)ですね。ついにバウバイザーが動き始めました!

バウバイザーがゆっくりと上昇します。バウバイザーは横から見たガルウィングドアのように上に開くのですが、メンテナンス性を考えるとこの形状がベストなんでしょうか。

アームによって支えられたドア部分が見えてきました。かなり上昇したような気がしますが、まだ途中のようです。

バウバイザーのオープンは 2 分弱で完了しました。ドアの下では車輌用スロープの接続が行われている……筈です。

一時上陸!

それでは、そろそろ一時下船することにしましょう。「一時上陸証」と「再乗船証」を持って 6 甲板中央の吹き抜けの近くにやってきましたが、そこそこ混雑しているようですね。

階段を下りて 5 甲板にやってきました。カラオケルームの前の液晶テレビにはバウバイザーが映し出されています。

やはりと言うべきか、接岸作業のシンボル的存在なんですね。接岸の進捗が目に見えてわかるという点で、他の追随を許さない説得力がありそうな……。

さあ、仙台港に一時上陸です!

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