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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (6) 「あらゆるものが無重力状態対応」

「ミール」の船内の話題を続けます。真ん中にオーブンがあるという「焼肉屋スタイル」のテーブルの横には「無重力対応温水蛇口」なるものの紹介が。簡単にインスタントコーヒーが作れるようになっていたのですね。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、各種サービスの実施状況や営業時間などが現在と異なる可能性があります。

蛇口と言えば、冷蔵庫の上にもこんなものが展示されていました。

無重力環境だと蛇口から出した水(水滴)が飛散するおそれがあるため、それを防ぐ構造になっているとのこと(水がじわっと出てくる、とかでしょうか)。安全装置もついているようで、船内での水分の取り扱いにはかなり慎重になっていたことが伺えます。

プライベート ルーム

冷蔵庫の左隣には「プライベート ルーム」がありました。ちゃんと鏡もついているんですね。

プライベート ルームにもなにやら複雑そうな電子機器?が置かれていますが……これってもしかして「カセットテープレコーダー」なんでしょうか……?

無重力対応ベッド

プライベート ルームには「無重力対応ベッド」も置かれていますが……これって普通に「寝袋」なのでは……?

無重力対応ベッド」の文字は、明らかにテプラかなにかで上から貼り付けた形跡がありますが……

元の文字は「無重力状態対応ベット」だったように見えます。「ド」に濁点が無い以外は特におかしな点は見当たりませんが、微修正の上、二か国語対応にした……と言ったところでしょうか。

無重力状態対応トイレ

船体後部には「クバント 1」とつながるドッキングポートがあって……

その横には「無重力状態対応トイレ」がありました。

降下式シャワー

トイレの手前には「出口」があるのですが、そのちょいと右、ドッキングポートの手前の頭上に……

「降下式シャワー」なる装置?が。そういえばシャワールームは無かったなぁ……と思ったのですが、まさかこんなところにあったとは。

この説明文を読む限りでは、どことなく「食器洗浄機」に通じるものがありそうな……。「ほとんど使われていなかったそうです」という締めの文には悲哀が漂いますね……。

「降下式シャワー」の手前にはこんなスイッチ類が。シャワーのスイッチにしてはちょっと数が多すぎるような気がするので、別の何かのスイッチでしょうか。

何をするだァーッ!

ところで、このいかにも日本風(阪急電車風)な木目調パネルが気になるんですよね。上のパネルが「ミール」のオリジナルのもので、下のパネルは展示用に日本で差し替えた、とかでしょうか。

そもそも「入口」と「出口」からして本来ミールには存在しない(ドッキング ポートから出入りする)ので、どうやらこの出口は二つ目のプライベート ルームを潰して作ったみたいです。「何をするだァ──ッ!」と思ってしまいますが、でもまぁ仕方がないでしょうか。外から眺めるよりも中に入って色々と見るほうが、得られるものは遥かに大きいと思うんですよね。

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