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石北本線ほぼ各駅停車 (3) 「呼人」

右手に「網走湖」が見えてきました。「『湖』の割にはそれほど大きくないんだな」と思われるかもしれませんが、右手に見えるのは湖に突き出た「呼人半島」で、手前に見えているのは「網走湖の端っこ」であることに注意が必要です。

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湖畔に立派なホテルが見えてきました。これは「ホテル網走湖荘」でしょうか?

列車は呼人浦沿いを離れて内陸部に入りました。おや、こんなところにミズバショウがいっぱい……と思ったら、なんと Google マップにも「水芭蕉群生地」という地点が(汗)。

呼人駅(A68)

線路が見えてきました。どうやら呼人よびと駅に到着したようです。

いきなりホームが反対側(進行方向左側)でハズレを引いた感もありますが、絶妙なタイミングで駅名標を撮影できたような気も。

呼人駅は 2 面 2 線 + 側線(保線車輌用かも)という構成ので、相対式ホームですが、上り列車用のホームと下り列車用のホームがオフセットされた位置に配置されています。2 番のりばと 1 番のりばの間には構内踏切ではなく、跨線橋が設置されています。

跨線橋はなかなか立派なもので、随分と気合が入っているなぁ……と思ったのですが、よく考えたら特急列車が 1 日 4 往復も設定されているんですよね。まぁこの理屈で言えば紀勢本線に構内踏切があるのはどうなのよ、となりそうですが……。

それを捨て去った沼

駅舎もなかなか立派なものです。「JR 呼人駅」とペイントされているのは割と今風な感じがしますが、いつからこのカラーリング何でしょう?

「呼人」で「よびと」と読ませる、ちょっと変わった駅名の由来ですが……

  呼 人(よびと)
所在地 網走市
開 駅 大正12年9月1日
起 源 網走湖に続く湖のアイヌ名「ヨピト」、すなわち「イ・オピ・卜」(分かれ出ている湖)の転かしたものである。
(「北海道駅名の起源(昭和48年版)」日本国有鉄道北海道総局 p.215 より引用)

ここでは「分かれ出ている湖」とありますが、より逐語的に解釈すれば i-opi-to で「それ・捨て去った・沼」となるのだとか。「網走湖の分派」ということになりますね。

対向列車を捨て去った 4656D

北見行き 4656D は呼人駅を出発しましたが……おっ

あらこんなところに対向列車が!

どうやら遠軽から来た 4653D 網走行きらしいのですが……

なんか、妙に長いんですよね……

記憶違いかもしれないのですが、「えっ、4 両編成!?」と思った記憶があります。最近は 2 両でも「長いのね」と思うようになっていたので、JR 北の普通列車ディーゼルカー)で「4 両編成」というのは天変地異レベルと言うか……(失礼ですよね。すいません)。

実はトンネルもありました

北見行き 4656D は呼人を出発して、次の女満別駅に向かいます。このオープンカット区間は台地状の呼人半島(の付け根の部分)を横切るためのもののようです。ここの工事も囚人が動員されたりしたんでしょうか……?

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