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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (118) 「厚内トンネル」

道道 1038 号「直別共栄線」で厚内から昆布刈石こぶかりいし方面に向かいます。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。

浜厚内(通称)を過ぎ、木がほとんど見当たらない山が前方に近づいてきました。右側には何故か「駐車場」がありますが……線形改良で場所が余った、とかですかね……?

対向から荷台を二つ連ねたフルトレーラーがやってきました。道道 1038 号は概ね全線にセンターラインがあるようで、大型車の通行に支障を来しそうな場所は無さそうな感じなので、大型車がやってきても特に不思議は無いんですよね。

こんなところに「興部川橋」

「チプネオコッペ川」にかかる「興部川橋」を渡ります。「オコッペ」はおそらく o-u-kot-pe で、オホーツク海沿いの「興部」と由来は同じなんだろうなぁと思わせますが、当てた漢字まで同じなんですね(まぁ他に良さそうな字があるかと言われると、あったかなぁ……という感じですが)。

「チプネオコッペ川」を渡る関係で一瞬内陸側に入りましたが、再び海沿いに戻ってきました。

今度は「オコッペ沢川」を渡るために内陸側に入りました。このあたりにかつて「昆布刈石駅逓所」があったのだそうです。

「興部橋」で「オコッペ沢川」を渡り、またしても海側に戻ろうとしていますが……あれ、また対向から大型車がやってきましたね。そこそこ大きそうな車ですが……。

そう言えば、直別と浦幌の間の国道 38 号には断面が狭小のトンネルが 3 つ存在するのでした。そのため、国道 38 号を回避して道道 1038 号「直別共栄線」を通っている……という可能性があるかもしれません。

路面凹凸注意

交通遮断機が見えてきました。「この先 8.9 km 区間は異常気象時には通行止となることがあります」とのこと。昆布刈石駅逓所跡の近くには牧場らしき家屋が見えるので、この先はしばらく家屋が無い……ということでしょうか。

このあたりの道道 1038 号は本当に海の間際を通ります。海が荒れた日には波が路面を洗いそうな感じもしますが、それらしい注意喚起は見当たりません。

「路面凹凸注意」の標識が出ていて、路面がひび割れてしまっています。これだけ海に近いと路盤にしっかり水分が供給されそうなので、冬場は凍結した水分が膨張してアスファルトを割ってしまう……ということなのでしょうね。

昆布刈石覆道

道路沿いの山には殆ど木が生えていませんが、ついに山が崩れて地層が丸見えになる場所も出てきました。そしてよーく見ると崖の麓に覆道が。

右側の露頭?はなかなか見事なものですね。砂礫層だけが雨風に流されて岩盤部分はそのまま残っている……とか、そんな感じでしょうか。

覆道のポータルには名前が埋め込まれていた筈ですが、何故か右側に「昆布刈石覆道」という看板が立っています。銘板は……外したのか、それとも外れたのか……。

新・厚内トンネル

「昆布刈石覆道」を抜けると、今度は「厚内トンネル」が見えてきました。巨大な露頭?の下を通るトンネルですが、絵になりますよね……。

この「厚内トンネル」は、以前はかなり断面の狭いトンネルだったそうですが、2006 年に現在のトンネルが貫通し、大型車も通行可能になりました。大型車にとっては国道 38 号よりも安全・快適なルートに生まれ変わったことになり、結果として厚内の市街地をフルトレーラーなどが通るようになった……ということにもなるのですが(そのために「平成かもめ橋」の架橋が急がれた、ということかも)。

「厚内トンネル」に入ります。……え、人がいる!? さすがゴールデンウィーク……。

厚内トンネルの内部は決して広くは無いですが、まぁ大型車も普通に通行できるだけの幅は確保されているのでしょうね。

【おことわり】本記事内の写真は以下の目的のために Adobe Firefly の生成 AI による生成塗りつぶしを使用しているものがあります:ダストノイズ除去、フロントガラスへの映り込み除去

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