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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (133) 「生花苗沼」

道道 881 号「ホロカヤントー線」の終点にやってきました。左に向かうと「生花苗沼」、右折すると「ホロカヤントー」「竪穴群遺跡」そして「晩成温泉」です。

それにしても、ピクトグラムではなくイラストをあしらった青看板というのは中々珍しいですよね。このあたりは行楽地として絶賛売出し中ということなのか、青看板にも気合が入っています。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

青看板では T 字路のように描かれていますが、実際には「生花苗沼」に向かう道路は斜め 45 度程度の角度で接続しています。生花苗沼側から見ると Y 字路に相当する形の交叉点です。

映える看板

交叉点には誤って直進しないようにガードレールが設けられていて、ガードレールの後ろには「晩成温泉」の看板と……

「ワカサギ 湖水釣り ホロカヤントー 500 m」という看板が。シンプルなデザインの看板で、金具が劣化したか傾いてしまっていますが、別の意味で *映える* 看板ですよね。

山振施設内連絡道 オイカマナイトー線

これだけ全力で「晩成温泉」と「ホロカヤントー」を推されたら、ここは左折して「生花苗沼」に向かうしか無いですよね(ぉぃ)。青看板が見えますが、この道路は「山振施設内連絡道 オイカマナイトー線」なのだそうです。

交叉点の手前の青看板でも「生花苗沼」は "Oikamanaito" とアルファベット表記されていましたが、toアイヌ語で「湖沼」を意味する語です。「生花苗」はアイヌ語地名の音に字を当てたもので、「沼」はアイヌ語地名を意訳した、ということになりますね(本来は「沼」に「トー」という読みは無かった筈)。

「この先除雪しておりません 大樹町」という看板の下には「事故防止の為 表情への車の乗り入れ ご遠慮下さい。 大樹町」という看板が設置されています。これはつまり、冬場は沼が氷結するということで、場所によっては車が走っても問題ないかもしれない……ということですよね(もちろん乗り入れてはダメですからね)。

「山振施設内連絡道 オイカマナイトー線」を北東に向かいます。右側は海ですが、海と道の間に生花苗沼の流出河川(生花苗川)が流れている筈なんですよね(この写真では見えませんが)。

下り坂に差し掛かったところで T 字路が近づいてきました。正面に見えているのが「生花苗沼」です。

生花苗沼

T 字路にやってきました。左に行くか、右に行くか……という話ですが、どう考えても右のほうが行き止まりっぽいので……

右折してみました(汗)。すぐ目の前に「大樹町 B&G 海洋センター艇庫」という建物があり、建物の横が駐車場っぽくなっていました。人の気配は無さそうなので、ちょっと車を停めて……

生花苗沼」を眺めます。生花苗沼は「湧洞沼」より小さいですが、豊頃の「長節湖」よりは少しだけ大きい……でしょうか。ご覧の通りの立派な「湖」で、沼のようなドロドロした感じはありません。

対岸(北東側)には台地状の高台が見えます。

ここから 5 km ほど北東に「湧洞沼」があるのですが、例によって車道が存在しないため、車で移動する場合は 27.3 km ほど走る必要があるとのこと。

更に左のほうを見てみると……おやっ?

ふむ。生花苗沼でもシジミが穫れるのですね(もちろん勝手に獲ってはダメですからね)。

それにしても、「生花せいか湖ホロカヤントー」という謎な括り方をされて行楽地っぽい扱いをされている割には、人の気配の希薄な良いところですよねぇ。

うっかり左へ

車に戻って移動を再開します。「B&G 海洋センター艇庫」の前の T 字路に戻ってきたのですが、右折すると生花苗沼沿いを北西に向かうことになります。

今にして思えば右折が正解だったような気もするのですが、「晩成温泉」と「ホロカヤントー」にも立ち寄りたかったので、うっかり左折してしまいました。「山振施設内連絡道 オイカマナイトー線」を逆戻りです。

【おことわり】本記事内の写真は以下の目的のために Adobe Firefly の生成 AI による生成塗りつぶしを使用しているものがあります:ダストノイズ除去、フロントガラスへの映り込み除去

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