夏ですね
暑いので(←←)本文は短めに。
たかたか線(←
四国は高松と高知を結ぶ「土讃線」という路線があります。ちなみに高松と徳島を結ぶ路線は「高徳線」と言うので、このネーミングセンスで行くと高松と高知を結ぶということで「高高線」にされても文句は言えなかったわけですが、そのような命名にしなかったあたりに先人の知恵が見え隠れするようで興味深いです(←
坪尻駅のひみつ
さて、どーでもいい前フリはさておき(←)。テレビで見かけたのですが、土讃線に「坪尻駅」という「秘境駅」があるそうです。この坪尻駅、もともと川底だったところを、わざわざ川の流れを変えてまでして埋め立てて、その上に作ったのだとか。個人的にはちょっと興味をそそられる話です(こんな話題ばっかですいません)。
Google Earth で見る坪尻駅
思い立ったが吉日(←)。まずは Google Earth で地勢を見てみましょう。
駅っぽいものは確かに見えるのですが、駅(開設当初は「信号所」だったそうですが)の建設に伴って流れを変えられたという川の姿が見あたらないようです。
坪尻駅によって流れを変えられた川は「鮎苦谷川」(なんて読むの?)というらしいのですが、本来の流れだったと思われる部分をトレースしてみました。
ちなみに、オレンジ色のラインが土讃線です。ちょうど重なり合う部分が、坪尻駅の本線(通過線)になります。
先人の知恵が見え隠れする
坪尻駅の部分を埋め立ててしまったのであれば、鮎苦谷川を流れる水の行く先が無くなりますので、一体どうやったんだろう……と一瞬思ったのですが、誰もが思いつく、ごく普通の策で解決したようでした。流水用のトンネルを掘ったみたいです(赤線の部分)。
わざわざ河川用のトンネルを掘るくらいなら、鉄道用のトンネルを掘ればいいじゃないか、という話にもなりそうですが、トンネルの中に信号場を設けるのは(昭和初期の土木技術では)極めて困難だったでしょうから、発想の転換を図ったのでしょうか。これこそ素直に先人の知恵を讃えないと行けませんね。
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