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道東の旅 2011/春 (15) 「【歓】ようこそ新十津川へ【迎】」

バリアフリーではありませんが

ホーム側のガラス戸を開けて、ホームに出てみましょう。

4 段ほどの階段を昇れば、すぐそこがプラットホームです。

紛うことなく現役の駅です

札幌方面を見てみると……

線路は一本のみで、ワンマン運転用のホームミラーが見えます。

一日三往復しか来ないとは言え、現役の駅ですから、もちろん駅名標もちゃんとしたものが備え付けられています。

無駄に(?)「学園都市線」を主張しているように見えてしまいますが……(笑)。そういえば、JR 西日本にも「学研都市線」という愛称の路線がありますが、終点近くの駅は似たような感じでしたねぇ(電化はされていましたが)。

駅名標の隣には「名所案内」もあります。

ふむふむ。ピンネシリ(山)が近いみたいですね。地図を見た限りでは、「そっち岳スキー場」というところがあって、そこから沢伝いに遡っていけば良さそうな感じです。「ピンネシリ」と対になるのが「マンネシリ」だったと思うのですが、どこかにあるのでしょうか……。

昔懐かしい、電柱にくくりつける形の駅名板?もあります。

やはり本場の味はサッポロビールですね!(ステマか?)

反対側は行き止まり

そして、1972 年に廃止されてしまった「石狩沼田方面」を見てみると……

ぱっと見たところ、まだ先に線路が続いているようにも見えますが、

少し先に車止めが。その先の、かつて線路が伸びていたであろう所にはアパートができています。札沼線新十津川から石狩沼田の間が廃止されたのは、前述の通り 1972 年なのですが、線路跡地の転用は速やかに行われたようで、数年後の航空写真では殆どその痕跡を窺い知ることができません。ここも似たような感じで、廃止後すぐに土地が払い下げられたもの、と思われます。

ようこそ新十津川

さて、「駅舎」に戻りましょう。本来ですと改札があるところは……

勘亭流の文字が旅人を歓迎してくれます。なんだかほっこりしますねー。

ほっこり……とはちょっと違うかもしれませんが、待合室でこんなものを見つけました。

何もない無人駅とは言え、一日三往復のローカル線の終着駅です。実は、「名所案内」の写真の後側に映り込んでいるのですが、駅からすぐの所に「空知中央病院」という病院があります。左側のノートは、「医療法人社団 つつじ会 空知中央病院 ふれあい広場 有志の会」の方々が備え付けられた「新十津川駅ノート」というもののようです。

中を見てみると……

こんな感じです。

「このノートに書かれた事は、ホームページに掲載されます。」という断り書きとともに、http://www.sorachi.or.jp/hureai/eki/hureainote.html という URL が記されています。おお、確かにそのまんまが掲載されていますね!

もう一つのノートは「しんとつ BOOK」とあります。「しんとつかわのおもいとかおもいでとか、病院の人へのハゲマシとかいろいろかいてくださひな。」とあります。

何か書いたのかって? いやー、さすがにちょっと……(照)。

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