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利尻・礼文の旅 2012/夏 (92) 「大胆にゆずりあい」

バスがやってきた!

元地から香深に戻るには、再び、桃岩トンネルを越えて行くしかありません。ということで、桃岩の前の、あの狭~い道を戻ることになります。

元地に行くときは、すれ違う車も無かったので楽勝だったのですが、ふと峠の方を見てみると……

大型バスが二台、桃岩トンネルから下りてきているのが見えました。そして、この先はセンターラインの無い道で、乗用車同士でさえすれ違いは困難です。

大胆にゆずりあい

実は、このバスは二台とも止まっていたのでした。というのも、特に手前のバスはここからしばらくすれ違いができないことを熟知していたので、下から乗用車(つまり私の車)が来ているのを視認して、上がってくるまで待とうとしていたようなのです。まだこんなに離れているというのに……。

法律では、下り坂を走っている車輌が待避すべきと定められていますが、この状況でそんな野暮なことを言うつもりはありません。ここで自分から待とうではありませんか!

ということで、車を最大限左に寄せてみました。上で待っているバスの運転手さんにも気持ちは通じたようで、ヘアピンを曲がってゆっくりと下りてきました。

いやー、改めて見てみると、単なる大型バスじゃなくて「二階建てバス」じゃありませんか。お世辞にも広いとは言えない礼文の道で、こんな巨大なバスを走らせるというのですから、さすがプロだなぁ……と尊敬の念を深めてしまいました。

約 2 分後、バスは数台の普通車を従えて下りてきました。

運転手さんにも喜んでいただけたようでした。何だか嬉しくなりますね。

以心伝心とまではいかないけれど

さぁ、無事一台目のバスとのすれ違いが完了したので、次はもう一台のバスとどうすれ違うかです。

もう一台のバスは、ちょうど下から来る車(つまり私の車)からよーく見える位置に止まっているようです。

少し進んでみたのですが、確かに止まったままですね。ここですれ違おう、というのが運転手さんの意思なのでしょう。

急いで狭い道を駆け上がると……

同じ場所で待っていてくれました。まぁ、以心伝心とまではいかないにしても、ドライバーの考えはある程度通じ合えるものですね。

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