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福塩線各駅停車 (2) 「福山」

金曜日の朝になりました。「福塩線三江線各駅停車」は前半戦の「福塩線各駅停車」に突入です。駅チカの天守閣というのもなかなか味わい深いですね。

福山駅(ふくやま──)

まだ、朝の 7 時前だったので、駅の自由通路も割と閑散としていました。

では、まず在来線改札口を通って……

福塩線は 2 番線……じゃなくて「Z 福塩線」なんですね。何故に Z ……。

ちなみに山陽線は「尾道・広島方面」が「X」で、「倉敷・岡山方面」が「W」だそうです。後ろの方ばっかですね……。

そうでない方はそれなりに

よりによってオーラスの「Z」を割り当てられた福塩線は、場末感溢れる(こら)7・8 番乗り場から発車します。

福塩線は、山と町(三次市)の間を結ぶ路線ですが、福山から途中の府中までは電化されていて、それなりの本数が運行されています。いや、一時間に 1~2 本(多くても 3 本)ですが、これでも「それなり」なんです。いや、「割と頻繁に」と言ってもいいかもしれない……。

両備軽便鉄道

福塩線の福山~府中は、元々は「両備軽便鉄道」という私鉄によって建設されました。1927 年(昭和 2 年)には早くも電化され、1933 年(昭和 8 年)には国有化されます。当時の軽便鉄道は、現在の国道 313 号のルートを通ってまっすぐ横尾駅に抜けるルートで、起点も福山駅ではなく「両備福山駅」でした。この「両備福山駅」は、現在の「福山ステーションイン」や「福山オリエンタルホテル」のあるあたりだったようです。

国鉄に買収されて「国鉄福塩線」となった 2 年後の 1935 年(昭和 10 年)に、軌間を 762 mm から 1,067 mm(現在の JR 在来線と同じ)に拡幅していますが、その際に両備福山から横尾の間の山線区間を廃止して、代わりに高屋川沿いの新線を建設しています。この改軌に伴う線路付け替えの際に、福塩線は現在の福山駅に乗り入れを果たしています。

なんとなく、駅の端っこに追いやられているような感じもしないでも無いのですが、福塩線福山駅に乗り入れたのは国鉄に買収されてからですし、現在のホームは 1975 年の山陽新幹線開通に合わせて高架化されたものですから、端っこに思えたのは気の所為……ですね。

キャッスル・ビュー

福山からは、7:18 発の府中行き(227M)に乗車します。出発までまだあと 20 分ほどありますが、ほら、早く入線するかもしれないじゃないですか(汗)。

福塩線ホームからは、福山城と、さっきまで泊まっていた「ベッセルイン福山駅北口」がすぐ近くに見えます。

……すぐ近くなのに、ほぼ 30 分前にチェックアウトして駅まで歩いてきたことになりますね(汗)。

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