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春の道北・船と車と鉄道で 2016 (177) 「サンルダム建設中」

道道 60 号「下川雄武線」で雄武町幌内に向かいます。名寄川に続いて、その北支流である「サンル川」を渡ります。

道道 60 号はサンル川の西側を通りますが、途中から山裾に沿って坂を登り始めます。右カーブの先に橋が見えていますが……

前方で荷物運搬用のゴンドラが道道の上を横断していました。改めて地図を見てみると、このあたりに現在はサンルダムの堰堤があります。上の写真を良く見てみると、堰堤の基礎?が見えている程度なので、2016 年時点では「サンルダム」は土台しかできていなかった、ということがわかりますね。

「珊瑠大橋」は何故遠回り?

サンルダム、堰堤の工事はようやく軌道に乗り始めたあたりに見えますが、ダムの湛水たんすいによって水没する区間の道路は既に切り替え済みでした。カーブの緩やかなとても走りやすい道です。

ダム湖を横断する「珊瑠大橋」を渡ったあとは、ずっと左カーブが続いてほぼ 180 度近く向きを変えることになるのですが、「珊瑠大橋」を経由せずにトンネルを掘削することで、距離を半分以下にすることができたようにも見えます。何故遠回りとなる架橋ルートを選んだのでしょう……?(観光的な期待?)

新道区間、終了のお知らせ

サンル川沿いの原野にやってきました。このあたりはダム湖の湛水後も水没することはありません。

ダム建設で付け替えられた新ルートは終わり、以前から存在する区間に戻ってきました。

いきなり、しばらく見かけなかった鋭い右カーブがお出迎えです。路面もやや荒れ気味でしょうか。

「川沿いの原野」の中をゆく

サンル川は名寄川の北支流ですが、支流と言っても結構な規模の川で、しばらく「川沿いの原野」が続きます。このあたりの林は常緑樹と白樺のハイブリッドでしょうか。古いタイプの道道標識も見えますね。

少しずつ残雪が目立つようになってきました。

場所によっては、お約束の霧も……。

「曲線半径 150 m」の S 字カーブが見えてきました。左右は原野なのでまっすぐな道を作れば良さそうにも見えますが、このあたりは右側にサンル川、左側にサンル川の支流の「幌内越沢川」が流れていて、直進すると「幌内越沢川」の流路とぶつかってしまうため、已む無く S 字カーブにしたように見えます。

もちろん、カーブをもっと緩やかにすることは可能なのですが……。

雪解け水を集めた川

道道 60 号「下川雄武線」はサンル川沿いを離れ、幌内越沢川に沿って北に向かいます。引き続き左右に平地が見えることからもわかるように、幌内越沢川もそこそこの規模の川です。

面白いのが、木の生えていないエリアはほとんど雪が残っていないのに対し、林の中には割と潤沢に雪が残っているという点です。日照の違いかと思ったのですが、葉の落ちた白樺林に大きな遮光能力があるようにも思えず……。となると落ち葉が地熱を遮っている、ということなんでしょうか。

以前にも記したかもしれませんが、この時期に雪解け水を集めた川(人工的な護岸などが無ければなお良し)が大好きなんですよね。たまたま「幌内越沢川」を渡る場所があったので、車を停めてじっくり眺めてみました。

この暴力的なまでの力強さがいいですよね……。川の水の源となる残雪は、まだまだ在庫があるようでした。

道道 下川雄武線 北海道

下川町と雄武町の境界となる「幌内越峠」が見えてきました。雄武町の幌内川筋に出るので「幌内越」という、とてもわかりやすい名前の峠です。

青看板を支える柱には、「道道 下川雄武線 北海道」の文字が並ぶ古いタイプのヘキサが取り付けられていました。

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