Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

石北本線ほぼ各駅停車 (21) 「生野」

特別快速「きたみ」生田原を出発して……

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

生野駅(A52・2021/3/13 廃止)

4~5 分後、眼前には広々とした野原が広がっていました。ここは牧草地でしょうか……?

実は、大変迂闊なことに生野駅の撮影に失敗していたのでした。進行方向右側にホームのある、おあつらえ向きの立地だったにも拘わらず……(無念)。幸いなことに Google ストリートビューの写真が残っているので、そちらを見てみると……

見事なまでに原っぱのど真ん中に駅がありますね。

ありがたいことにパブリックドメインで写真を公開してくださっている方もいらっしゃいました。この写真は 2009 年時点のものとのこと。

Wikimedia Commons より借用。この作品の作者である 221.20 氏は、この作品をパブリックドメインとして提供しています)

プレキャストコンクリート製のホームは比較的新しそうに見えますが、この駅は、1946 年に「生野仮乗降場」として設置されて、1973 年にこの位置に移転したとのこと(へぇぇ)。

移転前の生野駅

移転前は「豊原 57 号」にあったとのことですが、この辺でしょうか。

以前の仮乗降場は、やや生田原寄りにあったことになりますが、ここは東西から山が迫っているやや狭隘な場所で、この場所にあったとしても利用客の確保は厳しかったでしょうね……。

ん、1980 年代の土地利用図を見てみると……

(この背景地図等データは、国土地理院地理院地図から配信されたものである)

あら(笑)。見事に移転前の位置に駅が描かれていますね。1973 年に移転したものの、仮乗降場だったことが災いしたのでしょうか。

「生野」は生き延びたけれど

この駅も「極端にご利用の少ない駅」のひとつで、2016 年時点で「1 日平均乗車人員」が「1 名以下」のレッドリスト状態でした。生田原遠軽の間には 2017 年の時点で 5 往復の普通列車が設定されていましたが、停車する列車は遠軽方面が朝の 1 本のみ、網走方面が昼の 1 本と夕方の 1 本(生田原止まり)という状態で、その後 2021/3/13 に廃止されてしまいます。

なお、石北本線の「極端にご利用の少ない駅」は、他に「金華」「下白滝」「上白滝」が「1 日平均 1 名以下」でしたが、いずれも 2016 年 3 月に廃止されています。なぜ生野駅だけ 2021 年まで延命できたのかは……どうしてなんでしょう?

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International