Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

隠岐ジオパークの旅 (40) 「これがマグマのなれの果て」

延長戦突入!

さて。ガイドの S さんとの「午前中一杯ね」という約束を見事に反故にしてしまった(汗)ので、引き続きジオサイトを案内いただきます。朝から何も食べてなかったりしますが、気にしてはいけません。

あー、そうだ! 浄土ヶ浜で缶ジュースをご馳走になったんでした……!

「代のフィーダー岩脈」

次なるポイントは、http://www.oki-geopark.jp/01geosite-3.htm の「C19 代のフィーダー岩脈」です。「代」は「しろ」と読む……ので合ってますよね?(自信なし)

代には、久見から 7~8 分で到着です。再び海沿いの空き地に車を停めて、浜辺を歩いてゆきます。

この辺の海岸も、砂は無く、「ごろた石」ばかりです。こうやって見てみると、「浄土ヶ浜」には少ないながらも砂浜があったのが、逆に珍しく思えてきました。

「ごろた石」は方言かと思っていたのですが、意外と全国各地で通用するみたいですね。

S さんは、時として不安定な丸い石の上をひょいひょいと進んでゆきます。私も置いてきぼりを食うわけにはいきませんので、少々どぎまぎしながらも先を急ぎます。

左右で組成が違う……

ということで、ごろた石の海岸を歩くこと数分で……到着です。

はい。なにやら組成の違う岩が見えます。これは一体何なんでしょうか……?

実は、この写真は不完全なもので、より完全なものが島根ジオサイト100選(隠岐地方) 代のフィーダー岩脈にあります。先に答を書いてしまいますと、左側の赤みがかった岩が「流紋岩溶岩」で、右側の白っぽい岩が「マグマ」のなれの果てである「粗面岩」であるとのこと。

「フィーダー」ってなーに?

そもそも「フィーダー」ってなーに? という疑問が湧いてくるのですが、「フィーダー」とは「マグマの通り道」のことなのだそうです。その「フィーダー」にマグマが溜まって、そのまま冷えて固結したものが「フィーダー岩脈」と言うのだとか。へぇぇぇ。

で、この日はご覧の通り中途半端な写真を撮影するに留まったのですが、理由は簡単でして……。海がちょい荒れ気味だったので、ベストなビューポイントに移動するのはちょいと危ないだろう、という判断です。巡検は安全第一が基本ですからね!

ハニカム構造?

ちなみに、足元にはこんな岩も。

まるで珊瑚のようにも見えますが、もちろんそんな訳は無く……。これもマグマのなれの果ての「粗面岩」なんでしょうか。

「ごろた石」だらけだから「ゴロタ浜」

そして、「ごろた石」だらけのこの海岸ですが、なんと通称「ゴロタ浜」なのだそうです(http://www.geo.shimane-u.ac.jp/geopark/shironofeedergannmyaku.html による)。何という偶然……! 海岸にはなぜか浣腸の容器などが漂着しているケースが多いのですが、こちらは……

発泡スチロール状の何か、ですね。もうちょいと陸地側にもいろいろなものが打ち寄せられていました。

S さん曰く、このあたりはハングルのロゴ入りの漂着物が多いとのこと。まぁ、お隣さんを啓蒙することも必要でしょうが、「人の振り見て我が振り直せ」という言葉も忘れてはいけませんね。金と海水は天下の回りものです。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International