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福塩線各駅停車 (18) 「吉舎」

三次行き 1725D は、備後安田を出発すると上下川沿いを離れ、山の中へと入ってゆきます。

随分と霧が濃くなってきました。

500 m ほどのトンネルを抜けてしばらく西南西に走ると、前方の上の方に高速道路の橋が見えてきました。どうやら尾道自動車道のようですね。

日も差していますが、まだガスも残っていますね。

そして、ここでも「20 km/h 制限」は健在でした。

吉舎駅(きさ──)

吉舎駅が近づいてきました。なんと中継信号機があります! 縦に三つ並んでいるということは、この先の信号が「青」であることを示しています。

吉舎に到着しました。この駅は、1933 年(昭和 8 年)に福塩北線が塩町(当時は「田幸」駅)から吉舎まで開業した時に、終着駅として設けられました。1985 年に簡易委託駅となり、その後 2008 年に簡易委託が終了、現在は無人駅です。

無人になってから既に 8 年ほど経っていましたが(取材当時)、立派な駅舎は健在でした。

駅の隣にコミュニティセンターがあることも影響してか、ここで数名のお客さんが乗車してきました。利用統計を見ると、梶田や備後安田が一日あたり一桁から十数名の乗車利用しか無いのに比べて、吉舎は今でも 150 人前後の乗車利用があるようです。桁が違うんですね……。

「一番のりば」の謎とヤマザキパンの世界戦略

吉舎駅は(暫定)終着駅として整備されたこともあり、今でも交換設備のある二面二線の構造です。面白いのが、駅舎の無いほうのホームが「一番のりば」なんですよね。国鉄の駅の場合、慣例として駅長室に近い順番で付番される筈なのですが、何故か駅長室の反対側のホームが「一番」です。

ヤマザキパンのトラックのボディが建物に転用されていますね(笑)。

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