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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (23) 「消えたバス停」

国道 452 号でシューパロダム方面に向かいます。このゲートは清水沢と東にある遠幌えんほろの間にあるのですが、このゲートが閉じられたら東西の行き来が事実上不可能になるのでは……?

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、各種サービスの実施状況や営業時間などが現在と異なる可能性があります。

消えたバス停

「遠幌」のバス停と信号が見えてきました。このあたりに「三菱石炭鉱業大夕張鉄道線」の「遠幌駅」があった筈で、バス停はその代替として設置されたのかな……と思ったのですが……

なんと、2021 年のストリートビューではバス停が姿を消しています。2018 年に撮影されたものでも見当たらないので、2017 年 5 月から 2018 年 5 月の間に撤去された可能性がありますね……。

遠幌加別川を「遠幌橋」で渡ります。

中央分離帯がありますが、もともと 1 車線幅の橋があったところに、似たサイズの橋を増築したのでしょうか。隙間は殆ど無いですが、よく見ると対向車線側の中央分離帯だけガードレールになっていたり、チグハグな感じがありますね。

橋を渡った先には「岳見町」というバス停があったようなのですが、やはり最新のストリートビューでは見当たりません。夕鉄バスの時刻表でもそれらしい路線が見当たらないようなので、これは……

遠幌は国道沿いに家屋が点在する形の集落ですが、郵便局のほかに工場もあるようで、家屋の数も結構あるなぁ……という印象です(それだけに清水沢との間のゲートが閉じられたら大変なことになりそうな)。

南大夕張エリア

気がつけば芦別までの距離が 76 km になっています。着実に距離を刻んでいる感がありますね。

遠幌エリアを過ぎ、まもなく南大夕張エリアに入ります。R = 70 m の右カーブの手前からは 40 km/h 制限らしいのでしっかり減速して……。

南大夕張の市街地に入ります。道路の右側に店舗が集中していますが、これは左側を蒸気機関車が走っていたから……ですよね。

お、道道 136 号「夕張新得線」はここが起点でしたか。シューパロダムの建設でかなりの区間が水没してしまった「幻の道道」ですね。

南大夕張駅

「三菱石炭鉱業大夕張鉄道線」の「南大夕張駅」の跡にやってきました。ここには大夕張鉄道の車輌が保存・展示されています。

「三菱大夕張鉄道 車輌保存地」ですが、諸般の事情で(知ってた)時間に余裕が無いので今回はスルーの方向で。2010 年の夏に訪問した際の記事がありますのでご参考まで……。

屋外で雨ざらし状態なので、どうしても塗装などに痛みは目立ちますが、ちゃんと手入れしていなければこの程度で済むはずが無いですからね。保存会の方々の努力には頭が下がります。

夕張シューパロダム

ご存じの方も多いと思いますが、もともとこの先に存在していた「夕張ダム」のすぐ手前に「夕張シューパロダム」が建設されて、既存の「夕張ダム」はダム湖の下に沈むことになりました。夕張シューパロダムの建設に伴い、国道 452 号も新「シューパロトンネル」経由の新ルートに移転しています。

旧道の向こうに巨大な「夕張シューパロダム」の堰堤が見えます。

夕張シューパロダムのあたりを完全にショートカットする「シューパロトンネル」が見えてきました。トンネルポータルは積雪を考慮した構造でしょうか。

この「シューパロトンネル」は三代目に当たるそうで、2011 年 12 月に開通したとのこと。開通から 6 年半が経過したことになりますが、まだまだ新品っぽい雰囲気が残っていますね。

全長 2310 m の三代目「シューパロトンネル」を抜けると……

つづく!

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