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杉原千畝はペルソナ・ノン・グラータだった

「好ましからざる人物」

昨日に引き続きユダヤ人ネタで。まずは杉原千畝さんのネタから。いつになく……いや、いつもよりちょっとだけコピペが多いですがご容赦を。

1924 年(大正 13 年)に外務省書記生として採用され、日露協会学校、ハルビン大使館二等通訳官などを経て、1932 年(昭和 7 年)に満州国外交部事務官に転じる。満州国外交部では政務局ロシア科長兼計画科長(課長職に相当)としてソ連との北満州鉄道譲渡交渉を担当し、その譲渡金を当時の金額で約 4 億 5000 万円値下げさせた。しかし、1935 年(昭和 10 年)には満州国外交部を退官。満州赴任時代、1924 年(大正 13 年)にクラウディア・アポロノフ(亡命白系ロシア女性)と結婚したが、1935 年(昭和 10 年)に離婚した。この時代に正教会の洗礼を受け、正教徒に改宗している。

その後、14 歳年下の菊池幸子(2008 年 10 月 8 日没)と結婚し、日本国外務省に復帰する。1937 年(昭和 12 年)にはフィンランドの在ヘルシンキ日本公使館に赴任し、次いで 1939 年(昭和 14 年)にはリトアニアの在カウナス日本領事館領事代理となる。ちなみに千畝は当初、念願であった在モスクワ大使館に赴任する予定であったが、ソ連側が杉原の赴任を拒絶し、入国自体も認めなかったため近隣のヘルシンキへと変更された。
Wikipedia 日本語版「杉原千畝」より引用)

ペルソナ・ノン・グラータ

引用部に一ヶ所だけリンクを残したのですが、これは「ペルソナ・ノン・グラータ」の記事へのリンクです。どこかで聞いたことがあるような気もするのですが、何のことやらさっぱり思い出せないので……。

ペルソナ・ノン・グラータ (Persona non grata) とは、外交用語の一つ。ラテン語で「好ましからざる人物」の意。これから慣用的に「歓迎したくない人物」を指すこともある。
Wikipedia 日本語版「ペルソナ・ノン・グラータ」より引用)

あ、なるほどね。

概要

外交団員の一員となるには外交官になる必要があり、外交官になるには派遣国にそう認められると同様に、接受国にもそう認めてもらわねばならない。接受国から受け入れを認められた場合は「アグレマン」(agreement 仏:同意)がされるが、逆に拒否される事もある。これが「ペルソナ・ノン・グラータ」である。

この拒否はいつ何時でも一方的に発動でき、またその理由を提示する義務はない。また、接受国が提示することにも問題はない。一般には、スパイ事件などの「犯罪」を犯したにも拘らず警察当局の出頭要請を拒否した外交官に対し、接受国外務省から駐在公館を通じて、「あなたは我が国に駐在する外交官に相応しくないので本国へお引取り下さい」と正式に通告する事で発動される事が多い。
Wikipedia 日本語版「ペルソナ・ノン・グラータ」より引用)

む、「アグレマン」ってアクサンがつかないんですね。まぁ、どうでもいいことですが。

白系ロシア人

まぁ、ここで押さえておくべきは、杉原はソ連から見ると「好ましからざる人物」だった、ということですね。理由はおそらく前の奥さんが白系ロシア人だった、ということでしょう。

白系ロシア人(はっけいロシアじん、ロシア語:Белоэмигрант;英語:White RussianWhite Emigre)とはロシア革命後、共産主義を嫌いソヴィエト政府の支配に服するを潔しとせず、ロシア国外に脱出あるいは亡命した旧ロシア帝国国民のことである。
Wikipedia 日本語版「白系ロシア人」より引用)

さらにどうでもいいことですが、一番最初のほうで引用した「クラウディア・アポロノフ」って、「アポロノワ」の間違いなんじゃないでしょーかね。ロシア語って女性と男性で苗字が変化するらしいので。男性だと「テレシコフ」なのが女性だと「テレシコワ」とか、そんな感じに。

スミルノフの娘さんはスミルノー

つまり、ヤコブ・スミルノフの娘さんは「スミルノー」になるわけですね。ソビエトロシアでは、苗字があなたの性別を選ぶ!(←

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