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北海道・東北の旅 2010/夏 (89) 「『碁盤の目』考」

「三航北国日誌」第 89 回です。今日は古都のエスプリ漂う内容でお送りします(ウソです。しかもちょっと短いです)。

「碁盤の目」考

モエレ沼公園」をチラ見した後は、Day 4 の目的地・小樽に向けて一目散!です。

札幌は、京都などと同じく、街路が「碁盤の目」のように整備されています。京都では、東西に伸びる通りとして「一条」「二条」「三条」などがあり、東寺の南側の「九条通」が最後の通りだ……とされます。実際には「九条通」の南側に「十条通」もあるのですが、あれは近代になってから造られた「パチモン」(←)の通りです。

十条通(じゅうじょうどおり)は京都市の主要な東西の通りの一つ。東端の本町通との交差点(本町通十条)から西端の西大路通との交差点(西大路十条)に至る。平安京の大路小路とは関係のない、近代になってから九条通の南に作られた、歴史が浅い通りである。旧名の鳥羽通とも呼ばれる。
Wikipedia 日本語版「十条通」より引用)

さらに言えば、「一条」「二条」「三条」の他にも東西に伸びる通りは山ほどあります。丸太町・竹屋町・夷川・二条・押小路・御池・姉小路・三条・六角・蛸薬師・錦小路・四条・綾小路・仏光寺・高倉・松原・万寿寺・五条……といった感じでわんさかあります。ちなみにこれらは北から南に順番通りに並んでいるのですが、京都人の多くはこれらを暗記しています

……逆に言えば、このレンジを外れると「バス通り」以外はほぼ全滅です(笑)。

すでにオチはバレバレかも知れないのですが、「♪丸竹夷二押御池~」という歌があるのですね。「~四綾仏高松万五条」までは全て現存しているので、現在でも実用価値が高い歌です。メロディラインもいかにも「京都風」で、私は大好きです。

札幌市域に見るネームスペースのスケーラビリティ

というわけで、「碁盤の目」状の街路を持つ京都は、「○条通」に留まらない独自のネーミングルールで数多の通りを名付けている(「天使突抜通」なんてのもありますね)のですが、一方で、「北○条」「東○条」という、極めて拡張性の高いネームスペースを持った札幌は、市域の拡大にどう対処したかと言えば……。

うーむ、そう来ましたか(笑)。こりゃあ確かに合理的ですが、地元の人でも間違えてしまったりとかしないものなのでしょうか!?

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