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月山と鳥海山と西津軽 (48) 「『ハタハタ館』と『あきた白神駅』」

前方に「ここは白神山地二ツ森入口」という案内が見えてきました。白神山地青森県秋田県に跨って存在しますが、ここが「二ツ森」エリアの入口とのこと。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 8 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

右側には、なんと「サル出没注意!!」と書かれた看板が(!)。あー、そう言えばサル、出ますよね……(下北半島で見かけた記憶が)。

国道 101 号は「滝の間跨線橋」で JR 五能線をオーバークロスします。

「滝の間」は八森の市街地の北西側で、八森漁港の北西側に「滝の間海水浴場」があるとのこと。1 km 先には「ハタハタ館」があるそうですが……

道端には「HACHIMORI」という文字の入った謎の標識が。八森町峰浜村が合併して「八峰町」が成立して 2017 年で 11 年目ですが、「HACHIMORI」の文字が入った看板もそのまま残されているのですね。

「ハタハタ館」と「あきた白神駅」

前方に屋根付き歩道橋らしきものが見えてきました。

どうやらここが「ハタハタ館」とのこと。よく見ると右側に JR 五能線の「あきた白神駅」もあります。なるほど、立派な歩道橋は駅と「ハタハタ館」を結ぶものだったのですね。

あきた白神駅」は 1997(平成 9)年に設置された新駅で、仮称は「御所の台」だったとのこと。八森町(当時)の十年来の請願が実った結果だったようです。

知床もそうだったのですが、山地が世界遺産に認定された場合、山麓には複数の自治体が存在することが常です。白神山地の場合は青森県秋田県に跨る立地のため、「白神」というネームバリューのある地名の「取り合い」が懸念されるのですが、「あきた」を冠することで一定の線引を行った……と言ったところでしょうか。

ツツジ? カタクリ

このあたりの国道 101 号は(比較的)山側に建設されたバイパスルートが続きます。この右カーブはほんの僅かに残った現道改良区間で、八峰町の北西に位置する岩館いわだてエリアに向かう旧道が分岐しています。

「HACHIMORI」の文字の入った謎の標識ですが、集落の案内だったんですね。旧・八森町は「ツツジ」が「町の花」だったという情報を見かけたのですが(真偽不明?)、このイラストは現・八峰町の「町の花」とされる「カタクリ」に似てるような気も……?

ちなみに旧・八森町は、なんと「加賀家文書」で知られる「加賀伝蔵」の出身地とのこと。

謎の「深浦 38 km」

「小入川橋」の先には「101 号小入川こいりかわパーキング」がありました。地理院地図の地名情報では「こいりわ」とのことですが、まぁこの程度のブレはちょくちょくあるんでしょうね。

国道 101 号は山手側のバイパスルートが続きますが、開通してからかなりの年月が経過しているので、国道沿いにも建物が増えているようです。

ところで、この青看板ですが、どう見ても「深  浦 38 km」に修正された形跡があります。深浦は昔から深浦だったという認識でしたが、実は 2005 年に南隣(=県境の青森県側)の西津軽郡岩崎村と合併していたとのこと。「岩崎村」が合併という形で消滅したため、新たに「深浦町」までの距離を記載することになった……ということでしょうか。

決議

2 km 先には道の駅「お殿水」があるみたいです。「あきた白神」駅周辺に宿泊施設「ハタハタ館」を含めて様々な施設があったのですが、また別に道の駅があるのですね……。これは流石に作りすぎなのでは……?

あと「飲酒運転追放 シートベルト着用」という立て看板があるのですが、よく見ると「平成9年6月18日 決議」「八森町」とあります。そもそも決議するような内容なんだろうか……という疑問も湧きますが、決議日が明記されていることは悪くないように思えます。今の日本は「言行一致」がなっておらず無責任極まりない人や組織が多すぎるので……。

道の駅「八森・お殿水」

海沿いの高台を行く……ように見えますが、左下に JR 五能線と旧道(大間越街道)が通っています。

道の駅「八森」はこの先を右折とのこと。システムが良くわかっていないのですが、道の駅の正式名称?は「八森」で、「お殿水」はニックネームということなんでしょうか。道の駅「みねはま」と「ポンポコ 101」もそういうこと……?

国道 101 号は JR 五能線の下を通過します。比較的近代的なコンクリート橋に見えますが、五能線の開通は 1936(昭和 11)年らしいので……謎ですね。ここはかつての大間越街道をそのまま改良した区間なので、開通時から立体交叉だった可能性が高そうなのですが……。

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