Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「人麻呂の暗号」とパープル暗号(関係ないし)

藤村由加の「人麻呂の暗号」という本をご記憶の方はおいででしょうか。実は、「藤村由加」という人物は「この世に存在しない」とされています。というのも、藤村の正体は SIGINT (電子機器による情報収集活動で、暗号の解読なども行う)に従事するスパイと…

滝の音はたえて久しくなりぬれど……

四方田犬彦は違うみたいです(← 「アイヌ」と言えば北海道、と連想するのが普通ですが、史料上は、少なくとも 17 世紀の頃には、北東北の僻地にもアイヌの集落が見られるそうです。江戸時代の史料になるのですが、アイヌの集落は「犬村」(正確には「けもの…

「いわゆる彫りが深い顔立ち」の遺伝子

Jack In The Box に見る日本人のルーツ 日本人の多くは、全体的に彫りの浅い、のっぺりとした顔をしています。日本国内にいると滅多に自覚することはないのですが、例えば昨年の 9 月に SFO の JACK IN THE BOX でハンバーガーを買おうと並んでいて、硝子窓…

奥州藤原氏はアイヌではなかった?

「えみし」は「アイヌ」か「辺民」か 一昨日に引き続き、「えみし」と「えぞ」について続けます。 蝦夷の性格については、後のアイヌとの関係を中心に、江戸時代から学説が分かれている。蝦夷をアイヌ人とする蝦夷アイヌ説と、蝦夷を日本人の一部とする蝦夷…

阿弖流為は「えみし」?「えぞ」?

阿弖流為は「えみし」?「えぞ」? 昨日は、唐突に「蝦夷のリーダー」だった「阿弖流為」(アテルイ)の話をしました。阿弖流為が主戦場としたのが岩手県の胆沢のあたりですから、当時、岩手県は蝦夷の勢力下にあった、ということになります。ちなみに、広辞…

阿弖流為さんの話

なぜか 3 巻だけ 相変わらず、最近はこんな本ばかり読んでいます。 「山田秀三著作集」は第 1 巻から第 4 巻まであるそうなのですが、手元にあるのは第 3 巻だけです。3 巻しか持っていない理由は……単に 3 巻だけ Amazon.co.jp に在庫があった、というだけの…

「ヘンな日本語」の答え合わせ

桑名に迫る湾岸危機(← 今日は名古屋行きの特急に乗ったのですが、車内の電光掲示で停車駅が表示されていたのですね。日本語で「……桑 名です」と表示された次に、英語で「……Kuwana」と表示されたのですが、これを見てつい「クウェート!?」と読み間違えたり…

Bojan のホテル探訪~「ホテルアソシア静岡」編(おしまい)

「ホテルアソシア静岡」の第三回(完結編?)です。最後は水回りを。 ご覧の通り(?)、浴槽は十分な広さが確保されています。 特筆すべきはこちら。シャンプーとコンディショナーなんですが、この色は……。緑茶の香りがするのですね。そう、ここは日本の茶…

Bojan のホテル探訪~「ホテルアソシア静岡」編(つづき)

JR 静岡駅ほぼ直結の、「ホテルアソシア静岡」について、第二回です。ちなみに、今回は運の良いことに「モデレート ダブル」にアップグレードしてもらいました。 「モデレート」という単語からは、「モデレーター」かそれとも「モデラート」か、という感覚が…

Bojan のホテル探訪~「ホテルアソシア静岡」編

えー、ちょいと時間が無いので、これまた昨年の 9 月に静岡の「アソシア静岡」に宿泊した時の記録などを……。それにしても、昨年の 9 月は西海岸に行き、静岡に行き、福岡に行き……。一体何をしてたんでしょうね、まったく。このアソシア静岡ですが、ご存じの…

インディカー入門

オーナーのバーバーさんはいい人っぽかったけど 昨日は、インディカーシリーズの第 3 戦「アラバマ」を見ていました。もともとはオーバルコースをひたすらぐるぐる走るだけのシリーズだったはずが、いつの間にかストリートコースが増え、ロードコースが増え……

幻のサーキット 「むつ湾インターナショナル・スピードウェイ」

横浜町のお隣の、野辺地町の海岸線に 青森県は下北半島に位置する「横浜町」については、先日の記事で触れた通りなのですが、改めて場所のおさらいをしておきましょう。このあたりです。 さて、ずずずぃっとズームインしてみます。 横浜町は下北半島の陸奥湾…

良心的選別拒否?

さてみなさん! 今朝の新聞で見かけたのですが(あ、これだとまるで浜村淳さんみたいですが、違いますからね!)、えーと、「もっとトリアージを活用して云々」という記事だったような。「トリアージ」って何? という方のためにちょいと引用します。 トリア…

山田秀三さんの「占冠」=「鵡川の本流」説

もの凄い本「北海道の地名」 趣味はツンドラ……じゃなくて「積ん読」、というのも随分と痛い趣味なのですが、昨晩、久々に 山田秀三先生の「北海道の地名」を手に取り、一気に 100 ページほど読み進めました。ちなみにこの本、地名辞典形式なのですが、本文が…

柳生博……といっても柳生博覧会ではありません(←(第 10 回)

懐かしい雰囲気の駅が続きます 「月ヶ瀬口」駅の次は、南山城村の役場にほど近い「大河原」(おおかわら)駅です。ただ、何故か(勾配の関係かな?)集落の中心部に駅を作らず、少し離れたところに作ったようなので、崖と川に挟まれた駅となっています。 (W…

上野から神戸までを結ぶ鉄道(広小路あり)(第 9 回)

上野から神戸まで 伊賀上野から伊賀神戸までを結ぶ「伊賀鉄道」。これ、「伊賀」の文字を抜いたらびみょうに楽しいことになりそうです。「上野から神戸までを結ぶ『鉄道』」となるわけでして、なんだかとっても壮大な話になってしまいます。しかも、途中に「…

Bojan のホテル探訪~「ホテルニューオータニ博多」編(おしまい)

さて、最後はバス・トイレです。 目を見張るほど広いわけではありませんが、まぁ、十分な広さでしょうか。築年はそこそこ古そうに思えますが、部屋の内部は綺麗にリニューアルされています。例えば、こんなところには歴史が感じられるわけで……。 なんと、「…

Bojan のホテル探訪~「ホテルニューオータニ博多」編(のつづき)

昨年の 9 月に「ホテルニューオータニ博多」に泊まったときの話を続けます。ん、これって「話」なんだったっけ? そうだ、コーラ、飲もう えーと、昨年の 9 月ですから、まだまだ残暑厳しき折と言ったところでした。部屋に着いてまず思ったのが「コーラ飲み…

Bojan のホテル探訪~「ホテルニューオータニ博多」編

ええっと、去年の 9 月と言いますから、サンフランシスコに一週間滞在したちょっと後の話になります。博多のニューオータニに泊まっていたんですが、記事にするのを忘れていたかもです。 近距離でも OK です えーと、まず、ニューオータニ博多の場所ですが、…

忍者列車の走る街

伊賀上野駅から伊賀神戸駅の間を結んでいる胃が……じゃなくて伊賀鉄道には、こんな車両が走っているそうです。 (Wikimedia Commons より借用。この作品の著作権者である「Kansai explorer」氏は、この作品を以下のライセンスで提供しています。:クリエイティ…

まぼろしの幻想即興曲 ~Almost Impossible~

まぼろしの幻想即興曲 ショパンの「幻想即興曲」をガットギターで再現したと言う、Tito Francia の "Almost Impossible" を入手した、というお話の続きです。入手した CD は、いかにも「インクジェットプリンタで印刷しました」感が丸出しだったのですが、 …

「ほっとんど不可能!」

ムソルグスキー(フドレイ編)「禿山の一夜」 Nikolai Tokarev という、ロシアの若手ピアニストがいるのですが、その彼の 2 枚組のデビューアルバム(だったと思います)には、なんとムソルグスキーの「禿山の一夜」が収められています。本来は管弦楽曲なの…

「カフェイン禁止法」が準備中!?

合法ではないけれど、事実上罰せられない 日本では、マリファナ(乾燥大麻)の所持および使用は違法行為として罰せられます。諸外国でも大抵は似たようなものですが、罰則の大小にはやはり差があり、例えばオランダのように「合法ではないけれど、事実上罰せ…