Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

春の道央・道北の旅 2010 (22) 「『家』の『胴』と言えば何のこと?」

スマイルと沙流川歴史館はどっちも無料だった さてさて……。「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」の中を見ていきましょう。まずは入り口のお姉さんにチケットを見せます。お姉さん曰く「隣の『沙流川歴史館』は無料なので、宜しければお立ち寄り下さい」とのこ…

春の道央・道北の旅 2010 (21) 「1 回座ると 3 年長生き、2 回座るとまた来られる……」

オヒョウの木 そういえば、「オヒョウ」の話をした時に、「この敷地内にも一本だけオヒョウの木があった筈だから、見ていくと良いですよ」と教えてもらいました。周りを眺めてみると、確かに一本だけ雰囲気の違う木が見つかりました。もしかしたらこれがオヒ…

奇想、天を動かす (長門有希の100冊)

長門、本を読ます(← 「長門有希の 100 冊」に挑戦!というのは流石に大変なのですが、少しずつトライしてみようかな、ということで、島田荘司の「奇想、天を動かす」を読んでみました。 空前絶後の?札沼線を舞台としたミステリー 「買ってはみたけれど、ま…

春の道央・道北の旅 2010 (20) 「チノミシリ ~我ら・祈る・山~」

大空と大地の中で そうそう、藤谷さんとはこんな会話を交わしていたのでした(ついさっき、地図を見ていて思い出しました)。 このあたり(の家)は、(二風谷)ダムができて引っ越して来られたんですか?「ダムができる前からここに住んでましたよ。水没し…

春の道央・道北の旅 2010 (19) 「手間暇かけて、有効活用」

戦利品というヤツです えー、そんなわけでちょっとだけお土産を買ってみました。今から思えばもうちょっと買っても良かったなぁ、なんて思ったりもするのですが……。 ご覧の通り、「しおり」です。ぱっと見は木の皮を編んだだけのように見えてしまいますが、…

春の道央・道北の旅 2010 (18) 「アットゥㇱ織り ~自分で動かないと得られないものもある~」

織物と QBK の関係について(← えー、昨日は所要時間 5 分の記事で大変失礼しました。今日はしっかりと頑張って文章も書きますので!(ほどほどにね)相変わらず引き続き、北海道は沙流(さる)郡平取(びらとり)町二風谷(にぶたに)にある、「萱野茂二風…

春の道央・道北の旅 2010 (17) 「水車ではなくて鹿威し」

「プ」の続きは「イユタㇷ゚」 さて、ただ今 23 時 54 分、ということで……。 こちら、ぱっと見は水車小屋のように見える建物ですが、 「イユタㇷ゚」という「水力精米具」と、それに付随する小屋のようです。 案内板を拡大しておきます……時間が無くてごめん…

春の道央・道北の旅 2010 (16) 「プ」

さてさて。「コㇿポックㇽの家」を見たあとは、ちゃんとした(←)展示を見ていきましょう。 こちらは「プ」("pu" ?)と呼ばれる高床式倉庫です。「高床式倉庫」と言うと、なんだか弥生人の専売特許のようにも思えますが、然に非ず、ということですね。 プは…

春の道央・道北の旅 2010 (15) 「蕗の葉の下の人の伝説 (←『の』が多い」

蕗の葉の下の人 「二風谷アイヌ資料館」の話に戻ります。敷地の中には「チセ」(家屋)が沢山復元されているのですが、中にはこんなものもあります。 はい、「コロポックルの家」とあります。コロポックル」とは、アイヌの伝承に出てくる「小人さん」のこと…

春の道央・道北の旅 2010 (14) 「一期一会は旅の醍醐味」

別館の前にも「ここまで来るのに 10 万円」 「萱野茂二風谷アイヌ資料館」の、「別館」の写真を撮り忘れた……と思っていたのですが、遠景のなかに収まっているものを一枚発見しました。まぁ、わざわざお見せするほどの特色のある建物では無いのですが、せっか…

春の道央・道北の旅 2010 (13) 「雑然と 並べたままの 懐かしさ」

混沌の世界 「萱野茂二風谷アイヌ資料館」の「別館」には、本館に入りきらなかったコレクションが展示されている、と言うのですが……。 これは……なんでしょうか。オルゴールかな? と思ったりもしたのですが、あるいはラジオあたりでしょうか。 これはまた随…

春の道央・道北の旅 2010 (12) 「いーとーまきまき、いーとーまきまき♪」

「別館」は凄いぞ さて、「萱野茂二風谷アイヌ資料館」の本館の向い側には「別館」があります(国道向かいの「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」のことではなく、敷地内に「別館」があるのです)。写真を撮った筈……と思ってフォルダを漁ったのですが、どうや…

春の道央・道北の旅 2010 (11) 「引き出しをあけてご自由にご覧ください」

ユーカラとアイヌ文様 引き続き「萱野茂二風谷アイヌ資料館」の話題です。アイヌ民族と言えば、叙事詩のユーカラ(yukar と綴るので、本来は「ユカ(ル)」と発音するようですが)がその芸術性を高く評価されていますが、衣服についても独特の「アイヌ文様」が…

春の道央・道北の旅 2010 (10) 「チセ ア カラ ~家をつくる~」

ご自由に写真撮影をどうぞ さて。2 階では「世界の民具」をたっぷり堪能した(?)ので、1 階の展示に戻りましょう。 この手の資料館ではあまり類を見ない、ありがたい申し出です。はい、じゃんじゃか撮影させてもらっています。:) とはいえ、さすがに全部を…

春の道央・道北の旅 2010 (9) 「『世界の民具』を展示していた筈が」

「世界の民具」を展示していた筈が 「世界の民具」が展示されているという 2 階に足を運んだところ……、最初にこんなものが目に止まりました。 「世界最大の淡水魚」だと言うのですが……。さてさて、どんなものでしょうか? うわっ! ちなみに、「どうぞ、お手…

春の道央・道北の旅 2010 (8) 「萱野さんと『よど』号」

社会党の話はこの辺にして 「萱野茂二風谷アイヌ資料館」の話に戻りましょう。 250 名収容の講堂のような建物には、このような感じで、多くの写真が展示されています。 なかなかポーズも決まっていますが、結構なイケメンさんのような気が……しませんか? 萱…

春の道央・道北の旅 2010 (7) 「国会でチャランケ」

さて、この博物館の生みの親でもある萱野茂さんについて……。 萱野 茂(かやの しげる、1926年6月15日 - 2006年5月6日)は、日本のアイヌ文化研究者であり、彼自身もアイヌ民族である。アイヌ文化、およびアイヌ語の保存・継承のために活動を続けた。二風谷ア…

春の道央・道北の旅 2010 (6) 「ここまで来るのに 10 万円、隣とセットで 700 円」

ここまで来るのに 10 万円、隣とセットで 700 円 ドアを開けてすぐ右手に窓口がありました。中に女性がいたので 400 円を支払おうとしたところ、「道路の向う側にも博物館があって、そこの入場券とセットだと 700 円です」とのこと。まだ時間にも多少の余裕…

春の道央・道北の旅 2010 (5) 「ここまで来るのに 10 万円、入館料は 400 円(笑)」

二風谷にやってきました 沙流郡は平取町二風谷にやってきました。ルビを振らないと不親切だという話ですが、「さるぐん・びらとりちょう・にぶたに」と読みます。「ひらとり」ではなくて「*び* らとり」、そして「に *ぶ* たに」と読みます。なかなか初見で…

春の道央・道北の旅 2010 (4) 「二風谷へ!」

次なる視察地(←)に向かう ヤリキレナイ川を視察(←)した後は、平取の「萱野茂二風谷アイヌ資料館」に向かいます。カーナビの計算では約 73.9 km、1 時間 29 分の行程です。 こちらはヤリキレナイ川からほど近い「由仁駅」の駅舎です。北海道(都市部を除…

半身不随でヤリキレナイ川!

2019/5/19 追記。現時点の検討結果をアイヌ語地名の傾向と対策 (631) 「ヤリキレナイ川」に記していますので、合わせてご覧ください。 今週の補足トリビア さて、ヤリキレナイ川です(笑)。いや、ベツに笑うことはナイんでしょうけど……。 では、改めて「ヤリ…

春の道央・道北の旅 2010 (3) 「特に名を秘す目的地に向かう」

Day 2 のルート なんとなく「ホテル探訪」は後回しにして、Day 2 のレビューに移ります。Day 2 のルートはこちら。 (クリックで原寸大だったりします)えーと、千歳から襟裳岬経由で帯広まで、というのが大まかなルートです。前半に二ヶ所ほど寄り道をする…

春の道央・道北の旅 2010 (2) 「苫小牧東 FT から千歳まで (Day 1)」

Day 1 の行程 Day 1 の行程はとっても楽々なもので、苫小牧東フェリーターミナルから 38 km ほど先の「ホテル日航千歳」に行くだけ、というものです。しかも大半がスペシャルステージ(自動車専用道路)だったりします。 ちなみに、フェリーからの下船という…

新日本海フェリー「すずらん」特等(和室)乗船記(共用設備編)

写真で見るフェリーのあれこれ えー、懲りずにフェリーネタで申し訳ないです。とか言いながら明日はホテルネタになりそうな気もするのですが(汗)。というわけで、とことん船内の写真を列挙してみましょう。 メインエントランスにはつきもののオブジェ(です…

新日本海フェリー「すずらん」特等(和室)乗船記(お食事編)

船でも三食きちんと えーと、今日はフェリーの中での食事について。「すずらん」は福井県の敦賀 FT と北海道の苫小牧東 FT の間を 19 時間 30 分で結ぶ高速船です。ええ、高速船です。大事なことなので二回書きました(← 1996年、速力を大幅に向上させた「す…

新日本海フェリー「すずらん」特等(和室)乗船記(おしまい)

そんなわけで、旅館と比べても遜色ない(言い過ぎ?)和式客室なんですが、船だからこその注意点があります。ゆったりとした周期で横揺れが続くのは、船である以上は仕方がないことなのですが、それとは別に、大出力のディーゼルエンジンを搭載しているが故…

新日本海フェリー「すずらん」特等(和室)乗船記(さらにつづき)

えー、第 2 回は水回り特集です(← 特集するな)。 扉の向こうは…… 客室のドアを開けると、正面にふすまが、右側に金属製の扉が出迎えます。ついでに言えば左手にも開き戸があるのですが……。 ふすま(左側)の向こうが客間?です。そして、ひときわ重厚な金…

新日本海フェリー「すずらん」特等(和室)乗船記(つづき)

というわけで、お約束の記事がやってきました。新日本海フェリーの敦賀・苫小牧東航路は一昨年も乗船しているので、さすがに多少は趣向を変えないといけないだろう……ということで(?)今回は「和室」です。 室内の様子 「和室」だけあって、まるで旅館の一…

新日本海フェリー「すずらん」特等(和室)乗船記

五月の雨 フェリーに乗用車の積み込みが開始されるのは 0:15 の予定ということで、車の中でしばらく待っていたのですが、 なんか、もの凄い雨です……。気温もかなり下がってきました(摂氏 9 度くらい…… 5 月になったと言うのに)。 そして船内へ さて、到着…

春の道央・道北の旅 2010 (1) 「船も二度目なら……」

船も二度目なら…… 少しは上手に……って、そういえば何でしたっけアレ。はい、暦の上では 5 連休がやってきました。みどりの日バンザイです。というわけで、敦賀フェリーターミナルにやってきました。 出港の 1 時間前には着かないといけない、ということで 1 …