Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

アイヌ語地名の傾向と対策 (312) 「長臼・旅来・安骨」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 長臼(おさうす) o-sa-us-i(山の)尻・浜のほう・ついている・ところ (典拠あり、類型あり) 中川郡豊頃町の旧地名です。1980 年頃…

アイヌ語地名の傾向と対策 (311) 「大津・長節湖・ワッカリベツ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 大津(おおつ) oho-ut-nay?深い・脇(肋)・川 (? = 典拠あるが疑問点あり、類型あり) 豊頃町南東部の、十勝川河口に面した集落の…

冬の北海道の旅 (19) 「看板これくしょん」

上士幌町にやってきました。上士幌町のあたりの道路も綺麗な碁盤の目状に整備されているのですが、国道 241 号(と国道 274 号の重複区間)は、見事に碁盤の目の「対角線」の上を通っています。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信さ…

冬の北海道の旅 (18) 「『士幌町の』『日本一』」

何かと謎な士幌町の、何かと謎な国道 274 号で音更川を渡ります。 何かと謎な(しつこい)士幌町ですが、今度は真っ暗な信号機が出てきました。 ……単に「工事中」だったのだと思いますが、その割にはどこにも何も貼ってないのが不思議な感じです。あと前方に…

冬の北海道の旅 (17) 「何かと謎な士幌町」

鹿追町の国道 274 号線を北北東に進みます。前方に信号機のある十字路が見えてきました。国道 274 号は十字路を右折して、鹿追町瓜幕に向かいます。 1.5 km ほど東南東に進んだところの十字路を左折して、再び北北東に向かいます。この方角からもおわかりか…

冬の北海道の旅 (16) 「ようこそ鹿追町」

問題の(そうでもない)登坂車線を登ると、清水町美蔓の集落に入ります。 台地を完全に登り終えたところで、登坂車線はお役御免です。 鹿と然別湖? 清水町美蔓に入ってから 2 km ほど北東に進むと「鎮錬川」を渡ります(谷が埋められているので、川を渡ると…

冬の北海道の旅 (15) 「美がはびこる登坂車線」

国道 274 号は、清水町で国道 39 号との重複区間に入りました。 重複区間終了のお知らせ ただ、この重複区間は僅か 300 m ほどで、国道 274 号はこの先を右折して鹿追町に向かいます。 金平川? 再び、国道 274 号線の単独区間に戻りました。直進すると鹿追…

アイヌ語地名の傾向と対策 (310) 「昆布刈石・十勝太・トイトッキ沼」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 昆布刈石(こぶかりいし) kompu-kar-us-i昆布・獲る・いつもする・ところ (典拠あり、類型あり) 浦幌町南部の地名です。鉄道は通っ…

アイヌ語地名の傾向と対策 (309) 「統太・十勝静内川・カタサルベツ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 日高地方の静内については、アイヌ語地名の傾向と対策 (340) 「静内・元静内」をご覧ください。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 統太(とうぶと) to-putu沼・口 (典…

冬の北海道の旅 (14) 「清水町の『母なる川』」

国道 274 号の日勝峠を、東へ西へと向きを変えながら下りてゆきます。雪が降っている訳でも無かったのですが、あっと言う間にフロントガラスの視界が大変なことになってきました。 こんな時の為にウォッシャー液がある!……筈だったのですが、何度ワイパーレ…

冬の北海道の旅 (13) 「日勝峠を下る」

「源流橋」という、いかにも峠っぽい名前の橋を渡ると、間も無く日勝トンネルです。 ということで、これから日勝トンネルに入ります。トンネルを抜けたら十勝ですね。 ……トンネルを出ました。いやー、近年稀に見るサクサク展開ですね! もっとも、日勝トンネ…

冬の北海道の旅 (12) 「町界 800 m 先」

日高町から、雪の日勝峠に向かいます。「路面凍結」「スリップ注意」の文字が光っていますね。 そして……とうとう路面にはうっすらと雪が。このまま行けば、路面が真っ白になるのも時間の問題……? これも雪国ならではの構造ですね。片側 1 車線なのですが、カ…

冬の北海道の旅 (11) 「想定外のトラップ」

日高町から、国道 274 号線を日勝峠に向かいます。沙流川とパンケウシャップ川の間に広がっていた平地も、段々と左右から山と川が迫ってきました。再び山の中に入ってきた感じですね。 ……と思ったら、再び左右が少し開けてきました。この近くには自衛隊の分…

冬の北海道の旅 (10) 「日高町から日勝峠へ」

日高町の、国道 237 号線と国道 274 号線の交差点にやってきました。この交差点(宮下町3)を右折して、国道 274 号の「日勝峠」に向かいます。 それはそうと、この交差点から神社の鳥居がちょうど良く見えるんですよねぇ。 日高国際スキー場 国道 274 号は…

アイヌ語地名の傾向と対策 (308) 「下頃辺・愛牛・生剛」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 下頃辺(したころべ) {si-tat}-kor-petウダイカンバの樹皮・持つ・川 (典拠あり、類型あり) 浦幌町西部を流れる川の名前です。もと…

アイヌ語地名の傾向と対策 (307) 「育素多・豊頃・幌岡」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 育素多(いくそだ) i-uk-us-toそれ・採取する・いつもする・沼 (典拠あり、類型あり) 豊頃町北部の地名です。……豊頃町の中心地は役…

冬の北海道の旅 (9) 「ようこそ日高町」

平取町の名所案内シリーズ、まずは番外編から。 行き先表示に「富川高校」と出ている道南バスが珍しかったので、ついそっちに目が行ってしまいますが、ポイントは左側のこの看板です。 国道 237 号線「沙流ユーカラ街道」は、問題の「振内橋」で沙流川の南側…

冬の北海道の旅 (8) 「振内と言えば」

平取町の国道沿いの名所?をひたすら紹介するシリーズ(いつの間にシリーズ化?)の第 3 回です。続いてはこちらの…… 雪に埋もれそうなバス停ではなく、その奥の「振内鉄道記念公園」の案内です。平取町内にはかつて国鉄富内線が通っていたのですが、意外な…

冬の北海道の旅 (7) 「二風谷と言えば」

国道 237 号「沙流ユーカラ街道」で日高町(以前からの日高町)に向かいます(ややこしい)。国道 237 号はニックネームの通りに沙流川に沿って東に北にと進むのですが、役場のある平取本町を過ぎたところにある「新平取大橋」で初めて沙流川を渡ります。 沙…

冬の北海道の旅 (6) 「平取と言えば」

日高富川 IC で日高道から流出します。苫小牧 FT から約 45 分でしたから、意外と近いですね。 ランプウェイの下り坂を走っていると……うわっと。 ランプウェイが意外と短いんだなぁ……と思っていると、なるほど、確かに「止まれ」の標識がありました。建設費…

「日本奥地紀行」を読む (53) 日光 (1878/6/23)

今日からは、1878/6/23 付けの「第十信(完)」(本来は「第十三信(完)」となる)を見ていきましょう。 商店と買い物 イザベラの「奥地紀行」は、前段として日光の入町村に移動して、その後は現在の「いろは坂」経由で中禅寺湖から湯元までリハーサルを兼…

アイヌ語地名の傾向と対策 (306) 「茂岩・牛首別・背負」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 茂岩(もいわ) mo-iwa小さな・(聖なる)山 (典拠あり、類型多数) 豊頃町の地名です。豊頃町の中心地は東側の「JR 豊頃駅周辺」、…

アイヌ語地名の傾向と対策 (305) 「統内・礼作別・農野牛」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 統内(とうない) to-un-nay沼・そこに入る・川 (典拠あり、類型あり) 豊頃町北西部、十勝川の西側の地名です。早速ですが、懐かし…

冬の北海道の旅 (5) 「『道の駅』への道」

「凍結」で 50 km/h 規制中の日高自動車道でまずは富川を目指します。厚真 IC から 4 km ほど走ると、お隣の「むかわ町」に入ります。 ちなみに町境のすぐ東隣を「入鹿別川」という川が流れています。この川名もアイヌ語由来だとされていますが、その由来が…

冬の北海道の旅 (4) 「凍結 50 キロ規制の日高道へ」

今回の「冬の北海道の旅 2015」では、(北海道での)Day 1 はスタートが苫小牧港でゴールが帯広という予定になっています。ふつーに道東道を東に向かうのがベストルートですが、今回はあえてそのルートを使わずに、沙流川沿いの国道 237 号を遡るルートを選…

冬の北海道の旅 (3) 「真冬の苫小牧にて」

苫小牧港フェリーターミナルを離れて、まずは苫小牧南部を東西に貫く「臨海北通」に向かいます。ターミナル内の道路はシャーベット状の雪にまみれていましたが…… 積雪はすぐに中央線部分を残すだけになりました。 片側 4 車線と、道内の道路の中でも屈指の広…

太平洋フェリー「きそ」ロイヤルスイート乗船記(おしまい)

水曜日の 17:30 に名古屋港で乗船してから、えーと……(計算中)……41 時間 30 分ほどが経過しました。「ゆったり、時を楽しむ船旅へ」というコピーそのまんまに、実に楽しい船旅を満喫することができました。27 本目の記事(多すぎ)は、下船についての話題で…

太平洋フェリー「きそ」ロイヤルスイート乗船記(苫小牧入港編)

太平洋フェリー「きそ」の苫小牧着は 11:00 の予定ですが、10:30 には既に苫小牧港の入り口に到着していました。飛行機なんかでもそうですが、到着してから外に出るまでが時間がかかるんですよね。 予想気温が 0 ℃ から 1 ℃ になっていますが、まぁ大差ない…

太平洋フェリー「きそ」ロイヤルスイート乗船記(下船準備編)

太平洋フェリー「きそ」での船旅もついに三日目に入り(ここまでは想定内)、しかも苫小牧到着まで一時間を切ってしまいました(うわわ)。室内のテレビも下船後の案内を頻繁に流すようになってきました。 インフォメーション デスクにも「連絡バスのご案内…

太平洋フェリー「きそ」ロイヤルスイート乗船記(秒速 10 m の向かい風編)

太平洋フェリー「きそ」は、順調に苫小牧に向かって北上を続けていました。空にも晴れ間が見えるようになってきて、前途洋々、視界良好です(うまいこと言ったつもりか)。 苫小牧到着まであと 2 時間を切りました。名古屋から苫小牧まで 40 時間の船旅も、…