Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

沙流郡平取町

北海道・東北の旅 2010/夏 (49) 「ハヨピラ自然公園の秘密」

「三航北国日誌」第 49 回です。本日は、インターナショナルどころではない、アクロース・ザ・ユニバースな内容でお届けします(← お待たせしましたっ! 随分と前……1/21 付の記事(第45回「日本唯一の『できちゃったダム』」)にて、 「さて、これは何でしょ…

北海道・東北の旅 2010/夏 (48) 「愛馬息災必勝祈願!」

「三航北国日誌」第 48 回です。本日は「お祓い」「祈祷」と「保険」の違いについて考えます(考えません)。 まとめてみました ここ数日間は、ずぅ~っと「オキクルミ」さんについて考えてきましたが、ポイントとしては、 神さまである 神さまの中でも、か…

北海道・東北の旅 2010/夏 (47) 「オキクルミさんがマルチタレントな件」

「三航北国日誌」第 47 回です。本日は、苔の生すまで最後までお付き合いください(← 黄門さまは実はインドア派(← 「義経北行説」の補強材料として高名な、アイヌの神「オキクルミ」についての話題を続けます。現代においてもお茶の間で変わらぬ人気を誇る…

北海道・東北の旅 2010/夏 (46) 「アイヌの神『オキクルミ』伝説の真実……をちょっとだけ(← 」

「三航北国日誌」第 46 回です。本日は、アイヌの神「オキクルミ」伝説の真実に鋭く迫……りきれない中途半端な内容(←)でお届けします(ごめんなさい)。 和人が指導的立場にあることを内外に知らしめる必要があった 人々が義経の幻影を蝦夷地(北海道)に求…

北海道・東北の旅 2010/夏 (45) 「人生ヒツジでジンギスカン♪」

「三航北国日誌」第 45 回です。わずか 3 日ちょいの話題で 45 回ですからねぇ。いかに「無期限引き延ばし大作戦」が順調に(←)進んでいるかを物語りますね(← いわゆる「大シーボルト」です 「義経=チンギス・ハーン説」を世に送り出したのは、意外や意外…

北海道・東北の旅 2010/夏 (44) 「掘れば何かが出てくるディープな町・平取」

「三航北国日誌」第 44 回です。本日は、ウエスタン・ラリアットとアックスボンバーの違いについてお届けします(違う)。 義経北行説・考 昨日の続きです。斯くして「義経=チンギス・ハーン」説は「砂上の楼閣」だと断じられたわけですが、次は「義経大陸…

北海道・東北の旅 2010/夏 (43) 「チンギス・ハーンと義経は別人28号だった」

「三航北国日誌」第 43 回です。本日も平取町の「義経神社」についての話題を続けます。Genghis Khan の「めざせモスクワ」を聞きながら……(← チンギス・ハーンと義経は別人28号だった 史実では、奥州衣川で自害したとされている源義経は、実は蝦夷地(北海…

北海道・東北の旅 2010/夏 (42) 「義経伝説と『めざせモスクワ』」

「三航北国日誌」第 42 回です。あっちが船橋であっちが浦賀さ♪(← 民宿にて その日の朝食を頂いていた時のこと。「義経神社に行こうと思っているんです」と口にしたところ、「じゃあ、麓に車を停めて、石段を登っていくのがいいわよ。途中まで車で行くこと…

北海道・東北の旅 2010/夏 (41) 「Wild Heaven」

「三航北国日誌」第 41 回です。本日も、誰も話題にしないようなディープにズレた話題をお届けします。 二風谷 → 永田町 → 二風谷 えーっと、そんなこんなで(?)「二風谷ダム」に来ましたよ、という所で気がつけば赤坂見附にワープしてしまっていたのでし…

北海道・東北の旅 2010/夏 (40) 「日本唯一の『できちゃったダム』」

「三航北国日誌」第 40 回です。今回はいつになく社会派な内容でお届けします(← お察し下さい さてさて……。3 日間(厳密には、Day 1 は大半がフェリーでの移動だったのですが)を走り終えて、通算走行距離は約 647 km に達しました。 表示が 653 km になっ…

北海道・東北の旅 2010/夏 (39) 「ある意味では韓流ブーム」

「三航北国日誌」第 39 回です。本日は「平取潜入レポ」第 2 話をお届けします(段々とサブタイトルが増えてゆくような)。 ある意味では韓流ブーム 時間が余ったので仕方なく……じゃなくって(←)、せっかく近くまで来たので見ておこうと思ってやってきた「…

北海道・東北の旅 2010/夏 (38) 「さまよえる関西人」

「三航北国日誌」第 38 回です。本日は「さまよえる関西人」の話題でお届けします(← 橋はスリルとサスペンス ついに Day 2 の最終目的地・平取にやってきました。しかし、平取町に入ったのは 16:15 頃で、この日の宿に向かうには、まだちょっと早すぎるよう…

北海道・東北の旅 2010/夏 (37) 「ふたたび始まるドラマの再放送のために(←」

「三航北国日誌」第 37 回です。さぁー、本日はついに、平取にちょっとだけ突入です! はるかなる富内線 そんなこんなで、日高管内は旧・穂別町の「富内駅」と、それと一体化している「銀河ステーション」をじっくりと、あるいはのんびりと見てきました。 富…

アイヌ語地名の傾向と対策 (3) 「沙流川・静内・鳧舞」

鳧舞についてはアイヌ語地名の傾向と対策 (331) 「鳧舞・シュムロ川・本桐」も、また静内についてはアイヌ語地名の傾向と対策 (340) 「静内・元静内」もご覧ください。 「アイヌ語地名の傾向と対策」が途中で止まっているので、久々に稿を進めてみましょう。…

アイヌ語地名の傾向と対策(特別編) 「平取町のアイヌ語地名特集」

「北海道の旅 2010/春 Day 2」に出てき……てないのが殆どですが(汗)、ええい、今夜は「平取町のアイヌ語地名特集」ですっ! 「二風谷」(にぶたに)の意味するところが詳らかではなくなっていて、萱野茂さんは「プ」を省いた ni-tai 説を唱えていたのですが…

アイヌ語地名の傾向と対策 (2) 「厚真・穂別・鵡川・平取・二風谷」

「北海道の旅 2010/春 Day 2」に出てきた「アイヌ語地名」のおさらいを続けます(メモも兼ねて……)。 厚真(あつま) at-oma-p?おひょう(楡)・ある・処 (? = 典拠あるが疑問点あり、類型あり) 早来(はやきた)から南東にちょいと 5~6 km ほど進むと厚…

春の道央・道北の旅 2010 (29) 「『平取大橋の落橋』は『身から出た錆』?」

小さな親切、大きなお世話(← では、「沙流川歴史館」の展示に戻りましょう。 面白い……と言うのもちょっと変かもしれませんが、そうですね、「野生っていったい何なんだろう」とちょっと考えさせられるポスターかも知れません。せっかくなので、文章の部分を…

春の道央・道北の旅 2010 (28) 「ド・キ・ド・キさせるよー♪」

えー、タイトルに深い意味はありません(← 展示品あれこれ 「沙流川歴史館」には、もちろんスタンプだけではなく、それっぽい(どんなだ)展示も常設されています。 字が潰れてしまって読めないですが、上が「続縄文時代の土器」、下が「擦文時代の土器」で…

春の道央・道北の旅 2010 (27) 「スタンプだっ!」

沙流川歴史館 えー、そんなわけで、「入場無料」な「沙流川歴史館」のおはなしです。 半地下構造のような建物が、「沙流川歴史館」です。 では、中に入ってみましょう。 スタンプだっ! まず最初に見かけたのがこれ。スタンプなんですが、その筋(どの筋?)…

春の道央・道北の旅 2010 (26) 「記念碑をさがせ!」

見逃せない記念碑の話 さてさて。「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」を退出したところ、こんな案内板を見つけました。 それにしても、我ながら凄まじいアングルの写真です(被写体に近寄りすぎで、しかも左手前が切れてしまっている)。手が滑ったでは済ま…

春の道央・道北の旅 2010 (25) 「日本海の終点は間宮海峡」

さて何でしょう さて、これは何でしょう。 「二風谷」(にぶたに)の由来が写真とあわせて記されています。 ●二風谷 にぶたに★ニプタイ。ニ=立木とか薪、タイ=森とか林、ニプタイがニタイ、二風谷になったのであろう。その昔、うっそうたる密林であったそ…

春の道央・道北の旅 2010 (24) 「シリを挟む意味を考えてみる」

シシㇼムカの謎、再び えーっと、沙流川の雅名(と山田秀三さんは書いていました)「シシㇼムカ」の話、でした。意味として「ほんとうに河口のあたりがふさがってしまう川」と書かれていますが、「河口のあたりがふさがってしまう川」というのは、実はお隣の…

春の道央・道北の旅 2010 (23) 「『赤い恋人』は『ニㇱパの恋人』」

さーて、久々に北海道の話題に戻ります。「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」の中を見てみましょう。もっとも、とりとめもなく撮影した写真がベースなので、実際にはもっと見所のある展示も数多くある筈ですので念のため。 ホール外側の……えーと、何だ。廊下…

春の道央・道北の旅 2010 (22) 「『家』の『胴』と言えば何のこと?」

スマイルと沙流川歴史館はどっちも無料だった さてさて……。「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」の中を見ていきましょう。まずは入り口のお姉さんにチケットを見せます。お姉さん曰く「隣の『沙流川歴史館』は無料なので、宜しければお立ち寄り下さい」とのこ…

春の道央・道北の旅 2010 (21) 「1 回座ると 3 年長生き、2 回座るとまた来られる……」

オヒョウの木 そういえば、「オヒョウ」の話をした時に、「この敷地内にも一本だけオヒョウの木があった筈だから、見ていくと良いですよ」と教えてもらいました。周りを眺めてみると、確かに一本だけ雰囲気の違う木が見つかりました。もしかしたらこれがオヒ…

春の道央・道北の旅 2010 (20) 「チノミシリ ~我ら・祈る・山~」

大空と大地の中で そうそう、藤谷さんとはこんな会話を交わしていたのでした(ついさっき、地図を見ていて思い出しました)。 このあたり(の家)は、(二風谷)ダムができて引っ越して来られたんですか?「ダムができる前からここに住んでましたよ。水没し…

春の道央・道北の旅 2010 (19) 「手間暇かけて、有効活用」

戦利品というヤツです えー、そんなわけでちょっとだけお土産を買ってみました。今から思えばもうちょっと買っても良かったなぁ、なんて思ったりもするのですが……。 ご覧の通り、「しおり」です。ぱっと見は木の皮を編んだだけのように見えてしまいますが、…

春の道央・道北の旅 2010 (18) 「アットゥㇱ織り ~自分で動かないと得られないものもある~」

織物と QBK の関係について(← えー、昨日は所要時間 5 分の記事で大変失礼しました。今日はしっかりと頑張って文章も書きますので!(ほどほどにね)相変わらず引き続き、北海道は沙流(さる)郡平取(びらとり)町二風谷(にぶたに)にある、「萱野茂二風…

春の道央・道北の旅 2010 (17) 「水車ではなくて鹿威し」

「プ」の続きは「イユタㇷ゚」 さて、ただ今 23 時 54 分、ということで……。 こちら、ぱっと見は水車小屋のように見える建物ですが、 「イユタㇷ゚」という「水力精米具」と、それに付随する小屋のようです。 案内板を拡大しておきます……時間が無くてごめん…

春の道央・道北の旅 2010 (16) 「プ」

さてさて。「コㇿポックㇽの家」を見たあとは、ちゃんとした(←)展示を見ていきましょう。 こちらは「プ」("pu" ?)と呼ばれる高床式倉庫です。「高床式倉庫」と言うと、なんだか弥生人の専売特許のようにも思えますが、然に非ず、ということですね。 プは…