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木次線各駅停車 (3) 「直江・荘原・宍道」

米子行きの 132D に乗車しました。天井には扇風機が見えますが、バス用?のクーラーが搭載されていて、車内の空気の循環用に扇風機も残している……と言ったところでしょうか。

直江駅(なおえ──)

出雲市から 6 分ほどで、直江駅に到着しました。直江と次の荘原は、かつての斐川町の町域ですが、2011 年に出雲市に吸収されています。

直江駅は、駅舎と 1 番ホームがそのまま繋がっていて、跨線橋の先に 2 番ホームと 3 番ホームがあるという、典型的な国鉄型配線の駅です。ちょうど向かいの 3 番線に西出雲行きの各駅停車がやってきました(ちなみにこの電車はなんと倉敷から 5 時間かけて走ってきたとのこと)。随分と若い人が多いように見えますが、駅の近くに大学などはなかったような……?

駅の手前(出雲市側)700 m ほどのところに「西野小学校」という小学校がありますが、ここは漫画「地球の秘密」の著者として知られる、当時小学 6 年生だった坪田愛華さんが通っていた学校です。

車内は暖房が効いていて温かいのですが、シートの下に見えるパイプがその正体だったでしょうか。これはラジエーターから得た熱で温めた水を循環させている……ので良かったでしたっけ?

荘原駅(しょうばら──)

直江から 6 分ほどで荘原駅に到着しました(広島県にあるのは「庄原」ですが、ここは「荘原」です)。荘原駅の構造は直江駅から 3 番線を抜いたようなもので、1 番線(と駅舎)は左側(北側)にあるのですが、なぜか右側(南側)の 2 番線に入ってしまいました。

この駅は(も?)どうやら一線スルー構造になっているようで、通過列車が 1 番線、待避列車が 2 番線という運用になっているようです。この時も、1 番線を出雲市に向かう特急「やくも 3 号」が通過していきました。

ちなみに、かつての簸川郡(ひかわ──)斐川町(ひかわ──)役場は直江と荘原の中間あたりに位置していました。どちらかといえば荘原寄り、と言ったところでしょうか。

宍道駅(しんじ──)

荘原を出発して 4 分ほどで、宍道駅に到着です。

時刻表を見ていて気づいたのですが、荘原から宍道までの所要時間が 3 分台の列車もあれば、5 分台の列車もあります(大半は 4 分台なのですが)。ディーゼルカーと電車の違いでもなさそうですし、宍道駅は到着時間も掲載されているので停車時間の違いでもなさそうですし……不思議です。

宍道駅は駅員配置駅とのことですが、駅員が不在となる時間帯があるとのこと。出口の上に「木次線は『③番のりば』です」との案内が出ています。

宍道町特産 来待石

随分と変わった形のベンチがあります。「宍道町特産 来待石」と書いてありますね。宍道駅の次の駅が「来待駅」(きまち──)なのですが、どうやら石が特産品のようですね。なお、八束郡宍道町も 2005 年に松江市と合併しているため、現在は松江市宍道町です。

改めて言うまでもありませんが、宍道駅木次線の起点です。三日目にしてようやく起点まで辿り着いたということになりますね(汗)。

1 番ホームにはフェンスがあるのが一般的ですが、宍道駅はフェンスではなく壁?が設けられています。「しんじ」の文字が読み取れますが、もしかしてこれも「来待石」を使ったものなんでしょうか?

ひらがなのみならず、アルファベットで「SHINJI」の文字もありました。設置されてからそれなりに年数が経過しているように思えますが、なかなかお洒落ですよね。

1449D が待つ 3 番線へ

米子行きの 132D は、定刻通りに次の「来待」に向かって出発してゆきました。

跨線橋の向こうの 3 番線には、備後落合行きの 1449D が待っています。ドアの向こうに運転士さんが座っているのが見えるのは、まるでバスのようですね(日本のバスとは左右が逆ですが)。

1449D の出発は 18 分後の 11:19 です。まだ時間に余裕がありそうなので、のんびりと移動することにしましょう。

宍道駅は「サンライズ出雲」を始めとした特急の多くが停車しますが、一部の「やくも」や「スーパーまつかぜ」など、通過するものもあります。1 番線がスルー構造になっているため、通過列車は殆ど減速することなく通過するようですね。

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