Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

廃線跡・未成線跡

道東の旅 2013/春 (59) 「みんなの情熱で『りくべつ鉄道』は今日も走る」

「道の駅」じゃなくて「鉄道の駅」 さてさて。陸別の「道の駅」にやってきた筈でしたが、これはどう見ても「鉄道の駅」に見えます。 しかも、よーく見ると車両の姿も見えます。 跨線橋の向こう側にはプラットホームも見えます。 既に廃止されたはずの「北海…

中標津の軍用未成線?(完結編)

昨日の記事の続きです。ここに、もう一枚の航空写真があります。こちらは 1948 年に米軍によって撮影されたものです(http://mapps.gsi.go.jp/contentsImageDisplay.do?specificationId=71812&isDetail=false)。諸元は次の通りです。 この写真をトリミング…

中標津の軍用未成線?

中標津の軍用未成線? 道東の根釧台地に中標津(なかしべつ)という街があります。根室中標津空港があり、千歳および羽田との間に定期便が就航しています。この根室中標津空港、もともとは旧日本海軍の「標津第一航空基地」でした。道北から道東にかけては戦…

利尻・礼文の旅 2012/夏 (195) 「サスペンス劇場!?」

広場には動輪が 道の駅「おこっぺ」の話題を続けます。ここはかつての「興部駅」の跡のようで、広場として整備されています。向こう側にはバスの姿も見えますね。 その広場の中に突然、蒸気機関車の「動輪」と思しきものが。まるで単なるオブジェのようにな…

利尻・礼文の旅 2012/夏 (194) 「道の駅『おこっぺ』」

興部で給油を 13 時を少しまわったところで、興部に入ります。 ここからは西興部村に向かうのですが、ガソリンも少なくなってきていたので、ここで給油です。 Day 2 に音威子府で満タンにして以来の給油で、その間およそ 700 km。さすが北海道だけあって悪く…

利尻・礼文の旅 2012/夏 (62) 「かつて飛行場があったところ前仮乗降場」

謎の塊 猿払村浅茅野にて見つけた、謎のコンクリートの塊の話です。 気になったので、車を停めたところ……。ありましたよこんなものが。 はい。どう見ても自転車道なのですが、察しの良い方はもうお気づきかと。 咳をしても自転車道 回れ右をしても自転車道な…

利尻・礼文の旅 2012/夏 (58) 「いつでも・どこでも・だれでも・なんでも by 中頓別町」

「ホクレン」と「セコマ」あるとこ大都会 中頓別町中頓別にやってきました。 前方右手に見えるのは「ホクレン」そして「セイコーマート」。いかにも町の中心地っぽいですね。 中頓別バスターミナル なんとなーく、国道を右折してみました。 すると目の前に………

道東の旅 2011/春 (186) 「D51 は D51 では無い」

曰くありげな「D51-23」 「振内鉄道記念館」の屋外に展示?されている「D51-23」についての話題です。 はい。ご覧の通り、結構サビが広がっていて、少々残念な状態なのですが……。 「D5123」の写真 さて、Wikipedia を見ていると、ちょうどありがたいことに「…

道東の旅 2011/春 (185) 「平取にあった 4 つの駅」

屋外展示見学記 えー、というわけで北海道は沙流郡平取町振内町にある「振内鉄道記念館」の話題を続けます。いや、「──記念館」の中には入れなかったので(休館日?でした)、屋外の展示?を見て回っただけなんですが。 旧客と駅名標 まず目に飛び込んできた…

道東の旅 2011/春 (184) 「振内鉄道記念館へ」

ハンドルを右に! 「2CV をお持ち帰りする」という所与の目的は達したのですが、次なるアポイントメント(実はあったんです)には、まだ少々時間があります。ということで…… とりあえず平取本町を目指す……前に!(またか) 右に曲がりましょう。インド人を右…

Bojan のホテル探訪~「北海道ホテル」編(おまけ)

朝食会場に向かう途中、エレベーターの前にこんなものが…… この日はゴールデンウィーク最後の土曜日だったんですが、なるほど、これはかち合ってしまうと大変なことになりますね(笑)。 この模様は……! さて、全体的に「アール・デコ調」のデザインが目を惹く…

道東の旅 2011/春 (170) 「復活の目は?」

続・国道を往く かつての「国鉄白糠線」のすぐ横を通っている、国道 392 号線(白糠国道)を往きます。 遺構その一 縫別から少し西に行ったところに、茶路川に架けられている「観渓橋」というちょっと立派な道路橋があります。 「観渓橋」の上から南の方を見…

道東の旅 2011/春 (169) 「たんたかたん!」

たんたかたん! 白糠町「鍛高」にて。 この「鍛高」は、素直に「たんたか」と読みます。なんでもこの辺りでは紫蘇の生産が盛んだそうで、シソ焼酎「鍛高譚」は、この「鍛高」に由来するのだとか。……呑んだこと無いので、これ以上はわかりませんが……。 鍛高の…

道東の旅 2011/春 (168) 「撤去されることなく」

シンプルな石碑 そんなわけで、「路傍の牛」を眺めつつ…… ふと周りを見渡してみれば、何やら石碑が。 一応、拡大しておきますと…… 「開拓記念碑」とあります。……割とシンプルな字面(で良いのか?)ですね。 撤去されることなく 車に戻って、ふたたび北へと…

道東の旅 2011/春 (167) 「『北進』に込められた儚い願い」

国鉄白糠線 その場の思いつきで国道 392 号線を北進することになったのですが、実はこのルート、かつて「国鉄白糠線」が通っていたところなのです。 白糠線(しらぬかせん)は、日本国有鉄道(国鉄)が運営していた鉄道路線(地方交通線)である。北海道白糠…

道東の旅 2011/春 (69) 「残るは SL ばかりなり」

蒸気機関車! 根室標津駅の跡は、きれいに整備された芝生の広場になっていて、ここにかつて駅があったことを偲ばせるものは(さっと見た限りでは)何も残っていませんでした。その代わりと言ってはなんですが、数百メートルほど南の、学校や図書館などがまと…

道東の旅 2011/春 (68) 「根室標津駅の跡を探して」

略して「ニコ亭」 標津から根北峠を越えて斜里に向かう国道 244 号線から離れて、国道 335 号線を羅臼に向かいます。 何やら変わった形の建物が見えてきました。あれは一体何でしょう? 「標津ニコライ亭」とあります。ロシア料理の店……だったりするのでしょ…

道東の旅 2011/春 (42) 「定点撮影っぽく」

クラックの話 引き続き、中央部が撤去されて東西に分断されてしまった「越川橋梁」の「西側」を見に行きます。ということで、国道を横断して……と。 ご覧の通り、アスファルトにも結構なヒビが入っています。この路側のヒビは温度差によるもの(寒いと収縮し…

道東の旅 2011/春 (41) 「越川橋梁ふたたび」

越川にて さてさて。知床に向かう前にわざわざ寄り道して、越川の地で目にしたものは……。こちらです。何やら前方に見えてきましたね。 ここで U ターンするので、向かって右手の空き地?に車を入れます。 この石積みのアーチは、もちろん「凱旋門」では無く…

道東の旅 2011/春 (17) 「いつにも増して面白く無い」

筆者敬白 本日は、いつにも増して「おもしろない」内容(当社比 138 %)でお届けします。 雨竜町は面白いか? 雨竜町にやってきました。 「雨竜町」の名前は、ここからちょいと北にある「朱鞠内湖」のあたりを源流とする「雨竜川」に由来するもの……だと思い…

北海道・東北の旅 2010/夏 (83) 「三菱大夕張鉄道 車輌保存地」

「三航北国日誌」第 83 回です。この道はいつか来た道…… 三菱大夕張鉄道 車輌保存地 シューパロ湖にて消えゆく「三弦橋」を眺めた後は、夕張の街に向かいます。ここからしばらくは以前にも来たことのある道ですので、安心して進めます。というわけで、以前に…

北海道・東北の旅 2010/夏 (82) 「沈み行く『三弦橋』」

「三航北国日誌」第 82 回です。またひとつ、昭和の遺産が失われようとしています……。 インパクト抜群 引き続き、国道 452 号を夕張に向けて進みます。めちゃくちゃマイナーなルートかも知れませんが、道路は良く整備されていて、使えるルートです。これは、…

北海道・東北の旅 2010/夏 (80) 「終の棲家は橋の上」

「三航北国日誌」第 80 回です。本日は驚きの連続!……だったらいいなぁ、とか(願望か)。 雨に唄えば 歌志内を後にして、芦別に向かいます。もう一度地図をつけておきましょうか。 相変わらず、降り続く雨はカメラのピントを狂わせます。 デンゼル・ワシン…

北海道・東北の旅 2010/夏 (78) 「今日も悲別で(←)」

「三航北国日誌」第 78 回です。できることから、こつこつと。 昨日は悲別で、 はい、今日も悲別で(←)。「悲別駅」こと「上砂川駅」跡を見て行きましょう。 中は……かなり綺麗に保たれています。上砂川町の中ではトップクラスの観光地?なのでしょうから、…

北海道・東北の旅 2010/夏 (77) 「昨日、悲別で」

「三航北国日誌」第 77 回です。ファイトォォー、ニッポォーン! 「悲別駅」は実在した! さてさて。上砂川町の中心部(だと思う)にやってきました。 車を停めて、雨の中向かったのは……。 なんと、こんなところに「悲別駅」は実在したのでした! 駅名標にも…

北海道・東北の旅 2010/夏 (73) 「ミネラルたっぷり!」

「三航北国日誌」第 73 回です。本日は鉄分とカルシウム分を増量してお届けします(「カルシウム分」ってドコ?)。「神居古潭編」も今日で最終回……にしたいんですが、さてどうなりますやら(← 蒸気機関車 三態 駅跡には、3 台の蒸気機関車が静態保存されて…

北海道・東北の旅 2010/夏 (72) 「神様は西側がお好き」(←

「三航北国日誌」第 72 回です。本日は、神居古潭駅跡から見た東側と西側の実態に迫ります(← 黒光りした躍動感溢れるアイツ ここ「神居古潭」には、特に何かの展示があるのを見に来た……というわけではなく、純粋に景勝地としての「神居古潭」を見に来たつも…

北海道・東北の旅 2010/夏 (71) 「神様は落石もお好き」

「三航北国日誌」第 71 回です。本日もどマイナーな話題を続けます……。 使用心得! さてさて。神居古潭駅近辺の線路跡は「旭川サイクリングロード」として一般開放されているのですが、このように、きちんと「使用心得」が掲示されています。 しかし……、周り…

北海道・東北の旅 2010/夏 (70) 「名所案内」

「三航北国日誌」第 70 回です。えー、今日も「神居古潭駅跡」の話題を引っ張ります……。 これも一種のバリアフリー化? 線路跡は自転車道に、そして旧駅舎は「休憩所」に転用されているので、その間に存在していた筈のプラットホームは綺麗に削られてしまっ…

北海道・東北の旅 2010/夏 (69) 「とりあえずサイクリングロードにしてみました」

「三航北国日誌」第 69 回です。74 回です。はい、ええ、74 回です(← アイヌ語地名いろいろ そんなわけで「神居古潭駅(跡)」を見て回っているのですが、「神居古潭 - 旭川アイヌ語地名」という案内板がありました。 とても字が小さいので読めないと思い…