Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

道東の旅 2011/春 (98) 「昭和十四年度 北千島鮭鱒漁場マーク圖」

カウントダウンは突然に えー、根室市にある「北海道立北方四島交流センター」にお邪魔して展示を眺めていたのですが、入場したのが 16:23 頃で、気がつけば 25 分ほど経過してしまっています。そして、この建物の閉館は 17 時……ということで、あと 10 分ほ…

道東の旅 2011/春 (97) 「『戦前の四島の《くらし》』ふたたび」

「戦前の四島の《くらし》」ふたたび ここからは、「戦前の四島の《くらし》」らしい展示に戻ります。 Сякотан まずは色丹島の「斜古丹」から。 「しこたん」島の「しゃこたん」です。ちょっと紛らわしいですね……。パネルの説明文を引用してみましょう。 色…

アイヌ語地名の傾向と対策 (62) 「知来乙・札比内・晩生内」

昨日は難しいものが多かったので、今日はわかりやすいアイヌ語地名を集めてみました。いや、集めてみたつもりだったのですが……。 知来乙(ちらいおつ) chiray-otイトウ魚・群来する (典拠あり、類型多数) 月形町の西のほうにある地名で、札沼線(学園都市…

アイヌ語地名の傾向と対策 (61) 「篠津・蕨岱・当別」

約 4 ヶ月ぶりのご無沙汰でございます……(仕事が忙しかったものですいません)。 篠津(しのつ) sin-not?大地・顎 (? = 典拠あるが疑問点あり、類型あり) 札幌近郊の方はよーくご存じでしょうが、そうでない方には「それってどこ?」と言われそうな、全国…

道東の旅 2011/春 (96) 「四島返還運動の父」

ヤルタ会談 「戦前の四島の《くらし》」という展示を見ています。が…… ここからしばらくは、戦中、あるいは戦後の話がメインとなります。「1945 年 8 月 15 日を過ぎて」というパネルです。真ん中の円卓は、ご存じ「ヤルタ会談」の時の写真です。左の方に岡…

道東の旅 2011/春 (95) 「戦前の四島の《くらし》」

エトピリカ 「エトピリカ」というのは鳥の名前で、世界的には結構な数が見られる鳥らしいのですが、日本では随分と目撃数が少なくなっているようで、日本国内から消え失せてしまう可能性もあるのだそうです。それはさておき……「エトピリカ文庫」なる部屋があ…

道東の旅 2011/春 (94) 「林子平『三国通覧輿地路程全図』」

「海国兵談」でおなじみ「林子平」さん 2011 年のカレンダー(注:ここを訪問したのは 2011 年のことです)も展示?されているのですが…… 古地図をあしらったもので、なかなか興味を惹きます。地図の部分を拡大してみましょうか。 本州・四国・九州なんかは…

道東の旅 2011/春 (93) 「日ロ友好+四島返還」

日ロ友好+四島返還 根室市にある「北海道立 北方四島交流センター」なる施設の中をうろついています。どうやら日本とロシアの間で相互理解を深めつつ、四島の返還を要求するというスタンス?のように見て取れます。ですので、 こんな記念写真を撮れるところ…

道東の旅 2011/春 (92) 「Зал ознакомления культуры Японцев」

バリアフリーな日本家屋 さてさて、「日本文化ルーム」(Зал ознакомления культуры Японцев)を見ていきましょう。「靴をぬいでお入り下さい」とありますね。この辺からしていかにも日本的です。 ちょっと不思議なのが、「日本文化ルーム」の玄関(土間)が…

道東の旅 2011/春 (91) 「Хоккайдский центр обмена с4-мя Северными островами」

Зал ознакомления культуры Русских えー、いつも以上に「気まぐれ寄り道の旅」っぷりが酷い Day 3 ですが……今度は「北海道立 北方四島交流センター」なる所にやってきました。さっそく中に入ってみると…… 「ロシア文化ルーム」(Зал ознакомления культуры …

道東の旅 2011/春 (90) 「二度あることは何度でも」

どこかで見たことのあるアレ 国道 44 号線を根室市の中心部に向かって進みます。……どこかで見たことのある看板が二つほど見えてきました。 ひとつは……こちらですね。 はい。別海町走古丹で見かけたものと同じデザインのようです。走古丹はさておき、根室では…

道東の旅 2011/春 (89) 「『温根沼』と書いて『オンネトー』と読む」

「温根沼」と書いて「オンネトー」と読む 「春国岱ネイチャーセンター」を出発して、根室市内へと向かっていると……なにやら湖?が見えてきました。 どうやらこれが…… 「温根沼」(オンネトー)みたいです。「ん、『沼』という字は『トー』と読めたっけ?」と…

道東の旅 2011/春 (88) 「ワイズユース」

どこもかしこもラムサール 7/15 の記事でもちらっとお見せしましたが、ここ「春国岱」は…… 野付半島と同じく、「ラムサール条約登録湿地」だったりします。ちなみに、ここ「風蓮湖・春国岱」が #1542 で、「野付半島」は #1552 ですから、たぶん登録された時…

道東の旅 2011/春 (87) 「地形の変遷を追う」

地形の変遷を追う さてさて。現代の「春国岱」は、地形図で見るとこのような形をしています。 この三列の砂丘は、それぞれ数千年に亘って形成されたものですが、実は、数十年レベルでも地形に結構な変動が見られるのだとか。というわけで、次なる展示ですが…

道東の旅 2011/春 (86) 「ハマと言えば中華街ですが」

充実の「調査データコーナー」 「春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」(長いぞ)の一角には、「調査データコーナー」が設けられています。 また、開架書庫には「調査研究報告」や「記念誌その他報告書」「年報・紀要」といった感じで、各種の資料がびっ…

道東の旅 2011/春 (85) 「『ウチダ』なのにアメリカ産」

根室半島 ネイチャーセンターの中に、根室半島の地図が展示されています。 もちろん、単なる地図では無くて、各地点でどんな野鳥が観察(確認)されたかを表した地図です。たとえば、ここ「春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」では…… こんな風に。 実は…

道東の旅 2011/春 (84) 「ギターを持った渡り鳥(←」

春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター えー、というわけで「春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」にやってきました。 エゾシカを模したオブジェがありますが、角の部分は本物なんでしょうかねぇ。きちんと左右対称になってるっぽいようにも見えますし………

道東の旅 2011/春 (83) 「小鳥の小道、実は封鎖中?」

遊歩道をゆく 「春国岱ネイチャーセンター」近くの遊歩道?を歩きます。 ふと、右の方を見てみると…… 何やら妙なものが。うーむ、何でしょうこれは。 あーちーちー またしても高札……ではなくてクイズラリーのパネルを見かけました。 えーと、あ、意外と難問…

道東の旅 2011/春 (82) 「春国岱(さて何と読む)」

春国岱(さて何と読む) 春国岱のネイチャーセンターに向かう小径を往きます。あ、皆さん「春国岱」は何と読むかご存じですか? 小径を進んでいくと…… 左に行けば「ネイチャーセンター」、右に行けば「小鳥の小道コース 1.4K」とあります。ここはやはり、な…

道東の旅 2011/春 (81) 「そうですアレです」

安定のマンネリ度 もはや恒例となったこの日の「寄り道シリーズ」、今度は…… 根室市の「東梅駐車場」というところにやってきました。ここはご覧の通り、 トイレがあります。……なんと立派なっ! そうですアレです ……もちろん、トイレを見に来たわけではなく、…

道東の旅 2011/春 (80) 「スリップ注意」

厚床駅 というわけで、Аттоко にやってきました。厚床駅はご覧の通り、意外とハイカラ(死語?)な感じです。 入口の左右にポスターが貼ってありますね。なんとなーく右側の方を拡大してみると……。 ほうほう。なかなかの美人さんですね。 バスは一日三便 駅…

道東の旅 2011/春 (79) 「Аттоко」

どこかで見たことがあるような さて。国道 243 号を厚床に向かって走っていた時の話です。 目の前に一台の車が(ビデオレコーダーより)。なんか、どこかで見たことがあるような気がします。そう。実はこの車、どうやら この車、だったようなのです。国道 24…

道東の旅 2011/春 (78) 「ようこそカニの街根室へ」

恒例の気温チェック 国道 244 号に戻ったので、今度こそ厚床経由で根室に向かいます。 「ただいまの気温」を見かけるとついチェックしてしまうわけですが…… 気温は相変わらず 5 度ですが、風は凪いだようですね。ちょうど 15 時を少し過ぎたあたりです。 ま…

道東の旅 2011/春 (77) 「さようなら走古丹」

もう一つの行き止まりを探して 北海道東部の別海町にある「走古丹」は、風蓮湖を形成する砂嘴の上にあるのですが、風蓮湖に面していて、根室海峡には面していません。地図を見てみると、 道道 475 号線から分岐して、根室海峡沿いを伸びている道があります。…

道東の旅 2011/春 (76) 「盛り土はとても謎めいて」

謎の盛り土 さて。「北方領土隣接地域」である「走古丹」で見かけた謎の盛り土のようなもの、の話題ですが……。 階段があるのですが、うーん、どことなく荒れるに任せているような印象も受けます。 ブロックとブロックの間の隙間からは、 春の息吹が顔を出し…

道東の旅 2011/春 (75) 「ないものはない?」

北方領土隣接地域振興等 えーと、「走古丹」に来ていますが走ってはいません(← そして、車を停めたその先に、なにやら青い看板が見えます。 ふーむ。「返せ!北方領土」とありますね。もう少し寄ってみましょうか。 別海町が設置した看板のようです。ゴマフ…

道東の旅 2011/春 (74) 「僻地」

はっしりー、だしたらぁー(またか) えー、というわけで「道道 475 号線」を完走すべく(既に完走済みかも知れない可能性は置いといて)、意気揚々と走古丹漁港をスタートしたわけですが、 約 2 分後…… あははは(笑)。旅は一期一会ですからね。気になったも…

道東の旅 2011/春 (73) 「にしん釣り自粛のお願い」

はっしりー、だしたらぁー 根室半島にほど近い内海の汽水湖「風蓮湖」の北側に位置する「走古丹」(はしりこたん)にやってきました。なんでこんな所にやってきたのかと言えば、それは時間があm(ry というわけで、道道の終点(実は「起点」でした)が走…

道東の旅 2011/春 (72) 「走り屋の聖地(違)」

走り屋の聖地(違) というわけで、走り屋の聖地(違)「走古丹」に向かっています。まずは…… 「動物注意」ならぬ「鹿飛出し注意」です。エゾシカくらいの大きさになると、衝突したときは車に乗っているほうも危険が伴いますからねー。なるべくあっては欲し…

道東の旅 2011/春 (71) 「低くても高砂(←」

低くても高砂(← 国道 244 号線(野付国道)を、標津から根室に向かっていたところ…… はい。「高砂橋」という橋らしいのですが、なんで標識がこんなに低い位置にあるのか……。 別海町の本別海 少し先に、集落が見えてきました。 どうやら「本別海」というとこ…